Clos de la Roche Grand Cru MCMLV(1955)
※MCMLVはラテン数字の1955を意味します。 1955年に祖父アンリ・リニエが植えた、モンリュイザンに位置する畑のブドウ から造られます。 アンリによってドメーヌの中から選りすぐられた株が丹念に接ぎ木され、開墾 された畑です。 25アールのこの畑は主に、実があまり付かないとても小さな木が中心ですが、 皮は厚く実は濃縮し深みのあるジュースをもたらしてくれます。 生産量は年によりますが、平均的に15~25ヘクトリットルです。 土壌は表面は小石が多く、その下に貝殻(真珠)の層、岩で、その割れ目から ブドウの根が張っていきます。 栽培はビオディナミで、ワインのナチュラルさ、本物のミネラル土壌を完全なものにしています。 ワインは伝統的な製法です。30%が全房。イノックスタンクで20日間、土着酵母のみ でアルコール発酵します。 シュール・リーで21か月樽熟成。重力を利用し澱引き、そして瓶詰めをします。 濾過、コラージュはしません。 素晴らしい熟成を可能にしてくれそうなメインラベルは画家のジョイス・デリマータ が手掛けています。 このクロ・ド・ラ・ロッシュのテクスチャーは素晴らしく、クリマのフレッシュさ、 濃縮感、熟れた果実のピュアさ、ビロードのようなタンニン、驚くべき余韻の長さ、 少しの塩気、これら全てが繋がりテロワールを表現しています。