ピーコート アメカジ
俗に“ピー・コート”と呼ばれるコートの原型は、18世紀には存在していたとも言われている。名称は、オランダ語の“Piijekker(ピーイエッケル)”を英語にした物で“Pii”が粗い毛織り物、“jekker”がジャケットから由来している。ヨーロッパ諸国でもピー・コート型のコートが幾つかの軍で採用されてきたが、今回のこのピー・コートは、アメリカ海軍が下士官用コートとして採用した1910年代のものである。1910年代のピー・コートの特徴は、高密度の分厚いメルトンウール素材を用いていることと、アメリカの国章を表す13個の星が彫刻されたアンカーボタンが付くことである。この13個の星は、1777年にアメリカが合衆国として独立した時の州の数が13であったことに由来している。アメリカ海軍がピー・コートを採用した正確な時期は不明だが、第一次大戦当時の服装規定には既に下士官用コートとしてオーバーコートが掲載されていた。襟が大型なのは海上で作業する際、襟を立てて顔を覆い、強風対策を十分に確保出来るよう設計されている。また、ポケットはスリット式のものが垂直に付けられているが、これは凍えた手を暖めるためのハンド・ウォーマーポケットである。1930年代以降になると生産性やコスト面が見直され、生地の軽量化が進み、13スターボタンも廃止される。このピーコートは官給品よりも着丈を若干短くして運動性を持たせ、強度面を意識してポケットの玉縁にはレザーを使用している。 素材 表地:ウール90% ナイロン10% 裏地:コットン57% レーヨン43% 皮革:馬革 サイズ 38(M) 肩幅46cm 身幅51.5cm 着丈75.0cm 袖丈63cm 40(L) 肩幅47cm 身幅54.0cm 着丈76.5cm 袖丈65cm 42(XL) 肩幅50cm 身幅56.0cm 着丈80.0cm 袖丈66cm 44(XXL) 肩幅51cm 身幅58.0cm 着丈82.0cm 袖丈68cm
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