PC-Triple C導体を採用したトップエンド・スピーカーケーブルセット
■サエクのハイエンドケーブルでの設計思想であるストラタム構造をさらに進化させた、スーパーストラタム構造を採用。
■中低域の周波数を受けもつ中心導体には伝送速度が速く、また誘電正接の安定性で広帯域に渡り伝送ロスが少ないPFA(フッ素樹脂)絶縁を施した同心撚りのPC-Triple Cを採用。
■可聴帯域以上の倍音成分の高周波が流れる外周部には、リッツ線構成のPC-Triple C単線導体を11本配し、そのすべてにPFA絶縁を施し、中心導体と同心円上に配置。
■介在には広帯域でエネルギー損失の少ない伝送を実現するため、静電容量が低く安定した絹を採用。
■プラグにはサエクオリジナル高品質プラグを採用。「SP-10」は、サエクコマースが新たに立ち上げたフラグシップ・ケーブルシリーズ“STRATOSPHERE”のスピーカーケーブル。SAECは殊のほかPC-Triple Cの製品開発に熱心で、前述の通り各種各様の製品を生み出し、いずれも高評価を得ている。本製品にも、当然のようにPC-Triple Cが導体として採用され、構造にも独自性が見られる。構造は、中心部導体(中・低域)を2sqの同芯撚り線として外周をフッ素樹脂で絶縁。その絶縁された外周を覆うように並行して、それぞれがやはりフッ素樹脂で絶縁された0.19sqの単線11本が外周部導体(高域)を構成するという、独自の同軸状の導体構造「スーパーストラタム構造」を採用。その上で、中心部と外周部の導体の面積比がほぼ同じというオーディオ的整合性も魅力だ。内部介在は絹。シースは制動材入りのポリオレフィン。端子はYラグ型とバナナ型の2種類があり、何れもSAECのオリジナル金メッキ仕上げだ。その結果、本製品はPC-Triple C導体の可能性に加え、構造面からもその魅力を一層に惹き出しているのがポイントだ。試聴は自宅で行った。聴こえは、スピーカーシステムの能力に当然ながら委ねられるが、本製品が突出したワイドバンド&フラットレスポンスを備えていることを確認できた。さらに帯域内に雑味や固有のクセがなく、SN比も高い。空間再現性も優秀だ。Fレンジ両端の損失感がなく、エナジーバランスとワイドバンドな聴こえは殊更に素晴らしい!これによってハイエンドユーザー層の要求に十分な役割を果たすだろう。サエクの最上機種に相応しい完成度と言える。文:藤岡 誠
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。
※本商品が対象となるクーポンは、その期間終了後、同一内容でのクーポンが継続発行される場合がございます。