おかえりなさいませ、ご主人様。さぁ、再び私たちと物語を紡ぎましょう。中世ヨーロッパの街並みをイメージした、大型ショッピングモール『ブリックモール』。グランドオープンを数ヵ月後に控え、人気飲食店の誘致を積極的に推し進めていた。喫茶店『ファミーユ』。主人公、仁の義姉、恵麻が経営していた欧風アンティーク喫茶。火災により、店舗を失った、その開店休業中の喫茶店に、ブリックモールより出店の依頼が舞い込んだ。店の復興のチャンスとばかりに、散り散りになったスタッフをかき集める仁。ひとり、またひとりと、戻ってきたり、こなかったりする仲間たち。順風満帆とまではいかないまでも、なんとか開店準備が整ったとき、ほぼ同時に真向かいのお店の看板が掲げられた。そこに描かれた名は『curio』。ファミーユと全く同じコンセプトの欧風アンティーク喫茶店。それもそのはず。ファミーユは、curioの『二番煎じ』なのだから…本物には敵わない?反対する仲間を押し切りつつも、勝算もなく人手も足りない中でただ頑張ることしか出来ない仁。その前に店の制服を着込んだバイト志望の少女、由飛が突然現れる。彼女の笑顔と心惹きつけられる歌声になんとなく、なんとかなりそうな気がしてしまう。そして一縷の望みを胸に迎えた開店当日。何故だか向かいの店の店員、玲愛と売上勝負をすることになってしまった仁はスタッフの前で一つのスローガンを掲げる。「打倒、キュリオ!」(C)GIGA/ENTERGRAM