■Metamaterial Absorption Technology 搭載モデル登場Referenceシリーズは1973年の発売以来、常にスピーカーのベンチマークとなっています。録音されたサウンドを完璧に再生することこそ、Referenceが常に目指してきたものです。デジタル技術を駆使し、最高のオーディオ精度を実現したReferenceシリーズは、ラボで管理されたReference standard(基準機)と0.5dB以内の誤差しかありません。このペアマッチングにより、完璧なステレオ再生が可能となり、その優れた音響精度が高く評価された画期的なスピーカーです。その方式によりReferenceと名づけられました。初代発売以来、Referenceは新たなるイノベーションと技術開発によって絶えず進化してきました。最新の進化を遂げたReferenceには、私たちの最新のイノベーションであるMetamaterial Absorption Technology 1 (MAT)を搭載し、先進のエンジニアリングとインスピレーションに満ちあふれたデザインというKEFの哲学を引き継いでいます。Referenceは、音楽や映画を完璧に楽しむことを目指す、本格的なオーディオファンのためのスピーカーです。従来の2チャンネルHiFiでも、マルチチャンネルホームシアターでも、リスナーは息を呑むようなダイナミックスさと、今まで気づかなかった細部のサウンドを明確にすることにより、リアルで没入感のあるサウンドを体験することができます。
■A class apartReferenceシリーズには、2つの3Wayフロアスタンド型スピーカー、パワフルな3Wayスタンドマウント型スピーカー、そして左・中央・右(LCR)スピーカーとして使用可能な2つの3Wayセンタースピーカーがあります。Referenceは、驚異的なHiFi性能と完全なマルチチャンネル汎用性を兼ね備えています。そして新たなる技術的進歩がReferenceシリーズをさらに画期的なスピーカーにしました。Referenceシリーズの心臓部には、MATを搭載した特注の第12世代Uni-QRドライバーが採用されています。この新たな機能は、Referenceシリーズを他とは一線を画すスピーカーに仕上げました。
■MATによる画期的なノイズ削減Metamaterial Absorption Technology (MAT)は、非常に複雑な迷路のような構造をしており、それぞれのチャンネルが特定の周波数を効率的に吸収します。このチャンネルを組み合わせると、音響的なブラックホールとして機能し、ツイーター後部からの不要なサウンドを99%吸収し、サウンドの歪みを除去し、より純粋で自然な音響性能を提供することができます。Acoustic Metamaterials Groupとの共同開発のMATは、スピーカ設計に全く新しい境地をもたらし、リスニング体験を向上させるための新技術開発に対するKEFの絶え間ない情熱を再び証明することになりました。メタマテリアルとは、既存の物質を利用し、自然界に存在しない新たな性質を持たせるために特別に開発された構造体です。
■MAT搭載第12世代Uni-QRドライバーを実現Referenceに搭載されたMAT搭載第12世代Uni-QRドライバーは、この類まれなスピーカーの全域で最大限の性能を発揮するように設計された専用設計ドライバーです。数十年にわたるKEFのテクノロジーの蓄積と、最先端のシミュレーション・解析ツールの応用から生まれました。開発されたものは多岐にわたり、そのすべてがReferenceの卓越した性能の一翼を担っています。 開発にあたり、KEFのエンジニアはツイーターのギャップダンパーを再設計し、新しいメタマテリアル吸収体のためにツイーター後部のスペースを最大化しました。空洞の形状を最適化し、多孔質材料の2つのリングを戦略的に配置することで、共振と不完全性を効果的に抑制し、細部と透明度を大幅に向上させました。 超低歪の新設計ミッドレンジボイスコイルは、ボイスコイルのギャップに埋め込まれた銅製リングにより、インダクタンスとコイル位置によるインダクタンスの変化を最小限に抑えています。これにより、中域の高調波歪を下げ、熱圧縮を低減し、効率を向上させました。