・タイトル :植物園の世紀-イギリス帝国の植物政策・著者/アーティスト名:川島昭夫・発行:共和国 2020/07/16 数々の映画や文学作品でも知られる「バウンティ号の反乱」(1789年)。なぜこの英国艦は、はるばるカリブ海までパンノキを運んでいたのか。イギリスの植民地戦略を担った植物学者やプラント・ハンターたちの姿を通して、現在では憩いの場として利用される「植物園」の起源を描き出す。イギリス帝国史研究の原点にして、長きにわたる著者の業績の精華。 目次はじめに(志村真幸) 第1章 植物帝国主義 第2章 重商主義帝国と植物園 第3章 カリブの植物園 第4章 ブルーマウンテンの椿──カリブの植物園・2 第5章 インドの植物園と大英帝国 第6章 植物学の同胞──インドの植物園と大英帝国・2 第7章 戦艦バウンティ号の積み荷 第8章 海峡の植物園──ペナンとシンガポール あとがき(志村真幸) 著者プロフィール川島昭夫(カワシマ アキオ)(著) 1950年、福岡県に生まれ、2020年、滋賀県に没する。京都大学名誉教授。専攻は、西洋史。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。神戸市外国語大学、京都大学大学院人間・環境学研究科で教鞭を執る。 おもな著書に、『植物と市民の文化』(山川出版社、1999)、『越境する歴史家たちへ』(共編著、ミネルヴァ書房、2019)、翻訳に、ジョスリン・ゴドウィン『キルヒャーの世界図鑑』(工作舎、1986)、ジョン・H・ハモンド『カメラ・オブスクラ年代記』(朝日選書、2000)などがある。