・タイトル :薔薇色のアパリシオン-冨士原清一詩文集成・著者/アーティスト名:冨士原清一・発行:共和国 2019/08/28 日本にシュルレアリスムをもたらした詩人、冨士原清一。その貴重な文業を初めて集成し、歴史の再評価をせまる初の全集。限定600部。現在では入手困難な稀覯誌紙から発掘した数々の詩や散文のほか、先駆的なロートレアモン、コクトー、ブルトン、ツァラ「ダダ宣言」の翻訳など、戦後の詩壇にも影響を及ぼした〈新発見〉作品を多数収録する。詳細な年譜、瀧口修造と高橋新吉によるエッセイを併録。 目次[Ⅰ] 詩文集 画家の夢 二階より 祭礼小景(二篇)帽子 断章 衣すれ めらんこりつく オリムピヤ・エロテイク CAPRICCIO マダム・ブランシユ Salutation 稀薄な窓 人間空間の歴史 突然なる頸 水あるひは理由なきマグネツシヤ 夢の装置 招待 LA SOIE OU LA PETITE PYRAMIDE 悪い夢の後の怠惰な椅子の上の名誉 BAISER OU TUER ACTRICE TYPIQUE SECRET DE L'ACTEUR DUO NOSTALGIQUE DUO D?COR? UN ENNUI INFINI LE GESTE PERP?TUEL FILS D'APOLLON APOLLON ? CONFESSION ? EST-CE MUSE ? LE CERVEAU ET LE SOIR MUSICAL LE TIROIR DU PO?TE OP?RATION PO?TIQUE D?PART DU PO?TE BAVARDAGE DU COQ 日本超現実派の運動に関する 銀行家カンガルウ氏よりの通信 ──産毛をつけた日本の詩人諸君に贈る TH?ATRE DANGEREUX わが生活レビユー (一) TH?ATRE MERVEILLEUX PO?ME DE PO?TE DE TROIS ANS 『恋の黄昏』の読後に 最近詩壇に望みたき事 (一) 『仮説の運動』へ反射する apparition LE PI?GE DE LA PO?SIE 魔法書或は我が祖先の宇宙学 詩に対する態度 成立 襤褸 襤褸 襤褸 夏の通信 襤褸 ポオル・エリユアール [Ⅱ] 翻訳集D?COUVERTE DES PATTES DU SPHINX en 1926(ジヤン・コクトオ)J'RAI VEUX-TU(バンジヤマン・ペレエ) ポオル・エリュアル詩抄 JOUEUR 賭博者 ルイ・アラゴンに UNIQUE 無二の A COTE 側に LESQUELS どちら PARFAIT 完全 PETIT JUSTES 美しき正当等 SECONDE NATURE 第二の自然PORTE OUVERTE 開かれた扉(ポオル・エリュアル) 非 主義超現実主義者達に与ふ (ブルトン+ペレ+アラゴン+エリュアル+ユニック) 農夫の夢想(ルイ・アラゴン) dada 宣言(トリスタン・ツアラ) 宇宙・孤独(ポオル・エリユアル) 今日風の格言(ポオル・エリユアル+バンジヤマン・ペレ) ポオル・エリュアール(ルネ・シヤアル) 詩論(ロオトレアモン) ボオドレエル論(フィリップ・スウポオ) ボオドレエルとその時代 美学者としてのボオドレエル 詩人としてのボオドレエル憂欝(シヤルル・ボオドレエル) 詩六篇(ジゼエル・プラシノス) 妹と仔牛 溶解 葡萄 巨きな建物 敷物 それは草である映像(ポオル・エリユアル) 讃歌(ルイ・アラゴン) ポオル・エリュアール詩抄 耐へる 私は休息の可能を信じてゐた ルネ・マグリット 砕かれた橋 おまへは起きる [附録]訳者の言葉(冨士原清一訳、ダンディ『ベートーヴェン』より) 冨士原清一のこと(高橋新吉) 冨士原清一に 地上のきみの守護天使より(瀧口修造) 冨士原清一年譜 底本および解題 編者あとがき 著者プロフィール冨士原清一(フジワラ セイイチ)(著)1908年、大阪に生まれ、1944年、朝鮮木浦沖海域にて没する。詩人、翻訳家、シュルレアリスト。法政大学法文学部卒業。同大予科に在学中から先鋭的な詩作、翻訳、主宰詩誌によって注目され、瀧口修造らとともに日本のシュルレアリスム運動の中心的な役割を担う。著書に、『ニューヘブリディーズ諸島』(日本評論社、1944)、『冨士原清一詩集 魔法書或は我が祖先の宇宙学』(没後刊、鶴岡善久編、母岩社、1970)、訳書に、ダンディ『ベートーヴェン』、セニョボス『叙述的物語的ギリシヤ史』(上巻。下巻未刊。いずれも新太陽社、1943)がある。