著者新井潤美(著)出版社白水社発売日2022年01月ISBN9784560098790ページ数235,5Pキーワードのぶれすおぶりーじゆいぎりすのじようりゆうかいきゆ ノブレスオブリージユイギリスノジヨウリユウカイキユ あらい めぐみ アライ メグミ9784560098790内容紹介「高貴な人々」の?イメージ・誤解・実情 イギリスの20世紀以前の小説や演劇には、アッパー・クラス(貴族だけでなく、ジェントリと呼ばれる地主を含む)の人物が必ずと言ってよいほど出てくる。それは、彼らが政治だけでなく、文化の形成にも大きな役割を占めているからである。イギリスの国民性とされるもの、たとえば冷静さも、もとはアッパー・クラスのものだという。 彼らは、長男がすべて受け継ぐ相続制度によって爵位と土地を守ってきた。一方でこの制度は、相続する長男にも、もらえるものがはるかに少ない次男以下にとっても、それぞれに苦労をもたらした。そしてそうした苦労が、しばしば文学や芝居のテーマともなってきた。 では、アッパー・クラスの人々は、イギリス国内でどういうイメージをもたれ、その裏側にはどういう苦労や事情があったのか? 財産を維持する手段としての結婚、知的でないと言われてきた彼らの教育、次男以下の職業事情、そして奇人伝説の裏話までを、本書は文学や著名な人々の例を通して、背景事情とともに読み解いていく。人気のweb連載に大幅加筆のうえ、イギリス人ですらしばしば間違える、貴族の称号の複雑なシステムの一覧表を収録。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。目次第1章 貴族の称号/第2章 「ヤンガー・サン」とアッパー・ミドル・クラス/第3章 カントリー・ハウスと相続/第4章 アメリカン・マネー/第5章 ステイトリー・ホーム観光/第6章 アッパー・クラスの教育/第7章 アッパー・クラスとオックスフォード大学/第8章 新しいアッパー・クラスと「ブライト・ヤング・ピープル」/第9章 現代のアッパー・クラスのイメージ