キリスト教古典叢書
著者アウグスティヌス(著) 金子晴勇(ほか訳)出版社教文館発売日2014年01月ISBN9784764218079ページ数789Pキーワードかみのくに1あうぐすていぬすちよさくしゆう1 カミノクニ1アウグステイヌスチヨサクシユウ1 あうぐすていぬす あうれりうす アウグステイヌス アウレリウス9784764218079内容紹介古代教会最大の思想家アウグスティヌスの代表作の一つであり、西欧の国家論・歴史哲学理論の形成に大きく寄与した記念碑的大著の全訳。上巻(第1巻—第13巻)では異教徒からの非難に対する弁証論を中心に、世俗史である「地の国」の歴史を論じる。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。目次蛮族のローマ侵入の際、教会が避難所となった。キリスト教徒も災難にあったが、彼らにとってそれは究極の滅びとはならない。暴行を受けたキリスト者の女性が自殺することの可否/異教の神々によるローマ人の道徳的退廃。神々は演劇において卑猥な仕草を許容しただけではなく、それを要求した。その道徳的退廃は個人と社会の全領域に及んだ/神々はトロイアを守ることもローマを救うこともできなかった。ローマ史におけるその無力の諸事例/ローマは神々のおかげで拡大発展したのではない。個々の神々に対する批判的考察。キケロとウァロの宗教観/占星術によって運命を予知することはできない。自由意志と神の摂理について。かつてローマ人は領土を拡大したが、それは彼らの名誉欲と支配欲によるものであった。キリスト者皇帝に与えられる真の幸福とそのはたすべき義務について/ウァロの『人事と神事との故事来歴』の内容に対する批判をとおして、神話に登場したり、国家が公認している異教徒たちの神々なるものが、永遠の生命など付与しえないことを論ずる/ウァロの『人事と神事との故事来歴』第一六巻に述べられている「選ばれた神々」といえども、永遠の生命を付与しえない/プラトン主義者たちの神観に対する批判を、主としてアプレイウスの「妖鬼」(ダイモン)論の検討をとおして論ずる/異教徒たちのダイモンをキリスト教の天使と比較して、ダイモンが神と人間との真の仲介者たりえないことを論ずる/救済観を中心とするキリスト教とプラトン主義との比較、ならびに、主として『魂の帰天』にみられるポルフュリオスのキリスト教批判に対する反論〔ほか〕