にて >> 《J・ロキオリ》 ピノ・ノワール “リトルヒル” ロシアン・リヴァー・ヴァレー 『トップクラスのリシュブールを想起させるRRVバージョン』(ロバート・パーカー) (“Reminiscent of a Russian River version of a top-notch Richebourg”) リトルヒルからのピノに対し上記のコメントを著すパーカー氏ですが、氏がどれ程までにこのピノに心酔するか... レビューには以下の様な評価が続きます。「ブラックカラント、BBQスパイス、スーボワ(森の下生え)、ブラックチェリー、メンソール、ローストされた肉、キルシュリキュール、ブラックベリー、春の花の香り...途方もない純粋さと長い余韻のみならず表現力とコクに富み、エッジが明確にされた偉大な仕立て。力強く筋肉質で幅も広い。数年間のワインセラー熟成を推奨する。飲み頃開始はリリースから向こう十数年。ワインの世界における偉大なプレーヤーの一人として、トム・ロキオリを称えたい。」 更には、次のようにも述べられました。 「この魅惑的なピノ・ノワールを超えるとすれば、その兄弟キュヴェである2005年のウエスト・ブロックくらいだ。」 (“this stunning Pinot is only exceeded by its sibling, the 2005 Pinot Noir West Block.”) ウエストブロック2005と言えば、暫定パーフェクトが献上された当のヴィンテージ。キスラーに並ぶTOP2の一つに数えた人物は、他ならぬパーカー氏です。暫定ながらも自らが究極評価を与えたワインよりも上に推すとは...?周囲の醸造家達より「ロキオリの母なる区画」と呼ばれる“ウエストブロック”に対し、しばらく遅れ植樹された区画が“リヴァーブロック”、“リトルヒル”、“スィートウォーター・ランチ”の三つ。後者のクローンとは、「リッチで複雑味溢れる」と評されるワインを生み出すウエストブロックからの優良選抜を母株とするばかりか、「DRC起源」とささやかれる“スワン”の他“ディジョン系”が混在するスポットも含まれます。後の植樹であるが故の進化といったところでしょう。 ロキオリ擁する自社畑の中でも、とりわけ古くからの区画には周囲の畑に比較して明らかに径の太い樹が並びます。小回りの効く自転車で当地のワイナリーを巡った際には、少し離れた所に位置するキスラーのヴァインヒル・エステイトとここだけは、貫禄備わる樹の姿に強い印象を残したものです。これら古樹からの果実は、主としてシングルブロック専科のJ・ロキオリへと用いられ、「J」を冠さぬロキオリの大半には、比較的に若い樹からの果実が充てられます。(一部例外はソーヴィニヨン) 但し畑そのものは上級シングルで知られる名高い先ばかりであり、ピノノワールの場合、リヴァー・ブロックやリトルヒルばかりか、最も重要な“母なる区画”、ウエストブロックの果実も採用。
品種構成
ピノノワール Pinot Noir
原産地呼称
カリフォルニア州>ソノマ群>ロシアン・リヴァー・ヴァレーAVA|Russian River Valley, Sonoma County, California