スロー・グルーヴにシンセ・ベースやトーク・ボックスVo.をFeatして、オープニングを飾るに相応しい幻想的なコズミック・ファンクの世界で幕開ける「Groove Me」に始まり、その幻想感を引き継ぐキーボードのコードワークにメタリックなパーカッションやアシッド・ファンク的ボトムラインが動きをつけていくビートダウン・ファンクな「Earth Drum」、ここ最近の周辺ともシンクロするディープな80'sファンク的サウンドを展開する「Nelson Dead End」と続く序章。 そしてツアー先のニュージーランドで共鳴した女性シンガーHollie Smith、周辺作品への参加で知られるIsaac Aesiliを迎え、美しいヴォーカル・ラインの際立つメロー・ソウルの世界を繰り広がる「Pretending」では、grooveman Spotの真骨頂といえるそのキーボードやホーンのアレンジに脱帽。続くBobby Brownへのオマージュとなる「A Little Step」では、鮮やかな80'sサウンドと緩やかなリズムBoxグルーヴのメロウでチルな組み合わせで再構築し、往年の世界観を表現。 一転、中盤ではドラム/パーカッションやかけ声による土着的なリズムを打ち鳴らし、幕を開けるストンピンなリズム/グルーヴにTheo Parrishばりのコズミック・ファンク世界を色付けていく「The New Terrain」、ブラッシーなサウンドによる極めて新鮮なリズミック・グルーヴが展開される「Sugar Dance」でアフロ・ルーツな世界へトリップしてしまう。 そしてタイトルからも伺える都市的な洗練された世界へと飛躍させる「Urbanizer」では、Dam-Funkを思わせるエッセンシャルな80'sメロー・グルーヴ、そしてローズコードを響かせながら、時代を70'sの都市型音楽=ジャズへとシフトさせる「Horizon」、トライバル・サウンド、80'sブギー/エレクトロ、シカゴ・ハウスのパズルのピースがかっちりハマった様な衝撃作「Astronaut」と、grooveman Spotのダンスグルーヴ・センスがより研ぎ澄まされていく。 小気味良いパーカッションやブラシを絡めた、ダブ・エレクトリックなフュージョン・メロー・ファンクな「Night In KBC」、程よく80's的なエッセンシャルなヴァイブを散りばめてのビートダウン・ソウル/ファンクな「Take A Stance」、土着的なアフリカン・ヴァイブに溢れたダンスグルーヴにファンクの熱気やアシッドの狂気を散りばめ高揚していく「At Noodle Kingdom」と、怒濤のダンスグルーヴを経てアルバムはハイライトへ。 1st Album以来の共演となるCapitol Aとのコラボレーションを実現させた「Inevitable」は、亡きMalcolm McLarenへのオマージュともいえるサウンドで幕を閉じるという、憎い程にB-Boyらしいエンディングが用意されている。 このアルバムは、ブラック・ミュージックの多彩で奥深い魅力と魔力をビートミュージックに集約させた、本当にとんでもない作品になっている!1. Groove Me 2. Earth Drum 3. Nelson Dead End 4. Pretending feat Hollie Smith&Isaac Aesili 5. A Little Step 6. The New Terrain 7. Sugar Dance 8. Urbanizer 9. Horizon 10. Astronaut 11. Night In KBC 12. Takee A Stance 13. At Noodle Kingdom 14. Inevitable feat Capitol A