【ゆったりとした時間のなか、噛みしめるように静かに飲みたい】
産地南アフリカ生産者アタラクシア・ワインズ品種ピノ・ノワール、サンソー英字Ataraxia Serenity醸造7-10日の低温マセラシオンのあとオープンタンクで発酵、新樽比率20%のフレンチオークで11か月熟成飲み頃温度13 - 15℃おすすめグラスブルゴーニュグラス評価ティム・アトキン92点(2020VT)内容量750mlJANコード6009813280221輸入元マスダ《このワインについて》「静寂」という名前のついたこのワイン。醸造家ケヴィンがこのワインで表現したいのは、「ブドウ品種というのはテロワールを表現する手段であって、ワインそのものではない」ということです。その目的のためにピノ・ノワール+サンソーという他にはなかなかない珍しいブレンド。過去にはピノタージュが入っていたこともありました。ブレンドの比率や味わいはヴィンテージによって変化しますが、ケヴィンが注目してほしいのはその品種構成ではありません。抑制的で落ち着きがありつつ面白く魅力的。やさしく「ささやく」ようなスタイルのワインであること。彼の狙い通りの味わいを感じられるかどうかです。《テイスティングノート》赤系ベリーのフルーツ香はあまり前に出てこず、スパイスや土などの複雑なニュアンスをもって香ります。優しく滑らかながら非常に厚みのある口当たり。彼がつくるピノ・ノワールとも、他地域のピノ・ノワールとも全く別物です。柔らかいボディ感は非常に味わい深く、1口、1杯で理解できるワインではありません。料理にはいろいろとあいそう。でもせわしなく片付ける夕食の場にはふさわしいワインではありません。その後のゆったりとした時間。テレビ番組も音楽もつけない静かな部屋のなかで、夜景を眺めて物思いにふけりながら時間をかけて飲む。そんなシーンにこそピッタリです。《生産者について》アタラクシアのワイナリーがあるのは、「天国に近い場所」を意味する「ヘメル・アン・アード」。ポール・クルーバーなどがあるエルギンの南側、より海に近い地区であり、南アフリカで最も冷涼な地域の一つです。まだまだ歴史の浅い産地であり、各ワイナリーが設備投資の回収が終わっていないこともあって、ワインはやや割高。しかし、他の地域にはまねできない品質のピノ・ノワールとシャルドネを生み出す地区です。その地のパイオニアであるハミルトン・ラッセルにて醸造長を務め、後に独立したのがこのアタラクシアのケビン・グラント氏です。
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