2M Redにヘッドシェル取付済の、Premounted(プリマウンテッド)モデル オルトフォンが誇るMM型カートリッジ、2Mシリーズはエントリーモデルの2M Redからフラッグシップモデルの2M Black LVB 250、更にはモノラル仕様の2M Mono、78回転のSP盤専用となる2M 78にまで至る極めて多彩なラインナップを誇り、今日のMM型カートリッジにおけるスタンダードとしての地位を確立しています。 ヘッドシェル取付方法についても考慮がなされており、M2.5径の取付ネジ2本をカートリッジ本体の取付穴へ直に締め付けたあと、リードワイヤーの配線と針先部分の位置調整を行うだけという簡単なものとなっています。 しかし、より簡便な使用の実現を模索した結果、シリーズ全モデルをヘッドシェルに取り付けた状態で製品化するという結論に至り、この2M Premountedシリーズが誕生しました。
●出力電圧:5.5mV
●周波数帯域:20Hz-22,000Hz
●ダイアモンド針:Elliptical
●カンチレバー:アルミニウム
●適正針圧:1.8g
●自重:16.7g(目安値、SH-4 Black取付済) 2M Premountedシリーズの全モデルに用いられている軽量でシンプルな形状のSH-4 Blackヘッドシェルは、人間工学に基づいた設計思想によりフィンガー(指かけ)が大きく、また扱いが容易となるよう絶妙なカーブが付けられているため、レコード再生が初めてのビギナーはもちろん、ベテランのアナログファンにもおすすめの逸品です。また、このヘッドシェルは同じく軽質量・軽針圧なカートリッジである2Mシリーズとの相性も極めて良好です。 そして2M Premountedシリーズは、カートリッジ自重が全機種で共通の2MシリーズをSH-4ヘッドシェルにマウントしているため、シリーズの全モデル共通でカートリッジ+ヘッドシェルの自重が16.7g(目安値)となっています。軽質量なカートリッジの装着を想定して設計されたトーンアームにはベストマッチとなりますが、重質量・重針圧なカートリッジの装着も想定したトーンアームに対しては最低対応自重の範囲外となる可能性もあります。この場合は、SH-4よりもヘッドシェル本体部分が厚く重量のあるLH-4000(自重の目安値14.3g、取付ネジ除く)などへのヘッドシェル交換を推奨します。