DJ-1176
DJ-1176 Double Breast Color Nep Wool Work Jacket “YOUNG VITO” Wool 70%, Polyester 10%, Acryl 10%, Nylon 10% 1900年代初頭から1920年代頃に存在していたであろう…という解釈で企画したジャケットです。 このジャケットについた名前の「ヤング・ヴィトー」とは、映画「ゴッド・ファーザー」の中の主人公であるヴィトー・コルリオーネがパート2の中で着ていたジャケットに由来します。 ゴッド・ファーザー パート2では、若かりしドン・コルリオーネがイタリアから移民としてニューヨークに渡ってきた頃の話を描いています。 映画の中で彼は…9歳でシチリア島からニューヨークにやってきます。その際、入国管理官に名前を尋ねられるも英語がわからない為に話が理解できず、質問が出身地かと思って「コルリオーネ(村から来た)」と答えたところ、それがそのまま名前となってしまいました。 そんな若かりしヴィトーが住んだ地域は、絶対にイタリア系移民だけで構成される街であるはず(言葉が通じないので)。ならば、自分で着る服を買ったり作ったりするのもイタリア系移民街の中。という事は、19世紀末から20世紀初頭にかけてイタリアをはじめとしたヨーロッパで流行していたデザインである可能性が高いはずです。 この時代、厚織コットンモールスキンやウールメルトンなどの素材で、ダブルブレストのワークジャケットが流行しています。行商人や工場労働者はもとより、鉄道作業員や郵便配達員もそういったデザインのジャケットを着ている資料が多く見つかっています。 ゴッド・ファーザー パート2の中で、ロバート・デ・ニーロ扮するヤング・ヴィトーは、やはりダブルブレストのウールツイードジャケットを羽織って、食料品店で働いています。隣に住んでいたクレメンザと共に裏家業を始めた頃、時代は1917年の設定。 このDJ-1145は、こういった研究の下地を元に再構築。ヘリンボーン織のウールツイード、ブラウン系の地色にネップが飛んでいる素材で企画してみました。 アウトポケットが3つ付き、全てにアーキュエットステッチが入るオーダーメイド調。ボタンは刻みデコレートが入った2つ穴、20世紀初頭に現存していたデザインです。 裏地はキュプラ、袖裏には先染めストライプでやはりキュプラを採用。 約100年前のクラシックなワークスタイルを、映画の知識と共に纏ってみてください。