切子模様の透ける無垢の器
[ HINOMIYA ] 作家と産業をつなぐ、あたらしい美濃焼のかたち - 美濃焼とは東濃地方(多治見市、土岐市、瑞浪市、可児市)で生産された焼き物の総称です。 美濃は人間国宝の最多輩出、陶磁器の生産量日本一 対極の面を持ち現在も数多くの作家と工場が存在しています。 しかしこの2つは交わって来ませんでした。 両者を繋ぎ、互いの良さを活かした「手間をかけた量産」の 新しい関係の“かたち”を求め1年以上工場を巡りHINOMIYAプロジェクトは実現しました。 成形には美濃焼の誇る大量生産の為の「圧力鋳込み」の技法を取り入れています。 デザインは現代アーティスト東金聖の作品制作にて培われた3Dデータ技術を使用し 日本の誇る最高級磁土を無垢で焼きあげた後、丁寧に磨き上げることで 切子模様が光に透ける新しい“かたち”のプロダクトが完成しました。 彫りは縁起の良い七宝繋ぎの吉祥文様です。 この柄は永遠に円が重なり続いていく様子から、 子孫繁栄や人とのご縁、人間関係を円満にするとの願いも込められた縁起の良い柄です。 「人とのご縁や繋がりというのは七宝と同じくらい価値のあること」 HINOMIYAギフトを通して様々なご縁が繋がりますように。 宮下 将太 / 陶芸家 0.001gに及ぶ調合、1℃単位の焼成等の 独自研究にて生み出した 釉薬を駆使し 多岐に渡るコラボレーションやプロデュースを手掛ける。 東金 聖 / 現代アーティスト 作品の形成には欧米の美術大学で学んだ3DCAD原形製作技術を取り込み、 現在国内を拠点に「グローバルに生きている現代作家」としての立場を意識した陶芸作品を生み出している。リム外22×中18×高2cm