2010年代以降のエクストリーム・ミュージックに於いて、頂点のひとつと目されるFULL OF HELL。人間業とは思えない速射/連射で放つブラスト・ビートを軸に、メタリックなギター・リフとノイズ要素を融合したスタイルは、当代ハイブリッド感の象徴でもある。名門Relapseへ移籍しての2019年リリース最新作『Weeping Choir』はアナログ盤の驚異的なセールスに引っ張られるかたちで一般チャートにもランクイン、激音専門誌Decibel Magazineの表紙を飾るなど、露出も過去最高規模に。同年秋に実現した3度目の日本ツアーも各地で大盛況だった。数多くのリリースでも知られるFOHだが、その多くは限定盤であり、時期を逃すと入手は困難。最初期のアルバムも長らく廃盤扱いだったが、今回1st及び2ndアルバムが2枚組として再リリースされる。