初心者 フリューゲルホーン 第3スライドオートトリガー
ジュピターは世界共通品番でリニューアルいたしました。保管による状態変化がある楽器のため調整後の出荷を目指しております。 ▼ジュピターについて ジュピターは世界的総合楽器メーカーKHS社が展開する台湾の管楽器ブランドです。台湾ときいて嫌煙する方もおられるかもしれませんが、KHS社はジュピターのほかにもあずみフルートであったり、XOといった様々なブランドを展開しております。日本でいえばヤマハが一般的ですので、知らない方も多いとは思いますが、これらのブランドは知る人ぞ知るブランドで、お値段も結構良いお値段するブランドです。 ヤマハも安いものは中国やインドネシアで製造されていますが、台湾製は世界的にも精度が高いと言われています。KHS社はOEMが盛んで、とあるブランドがこのKHS社に製造を委託することも多いです。それを頼まれるというのは規模的には大きい会社であることが想像できますし、また精度も良くないとオーダーが来るはずもありません。 たまに同じようで違うブランドみたいなのがありますが、実はつくっている工場が同じだったりすることありますよね。 ジュピターというブランドも蓋をあけてみれば、あのKHS社がつくっている!なら安心だね、程度に思っていただければと思います。ヤマハより安く手にはいる傾向ですが、コストパフォーマンスは高いです。 ヤマハ製は品質に安定があり、安心して使用できるブランドですが、その分値段が比較的高額となる傾向にあります。 予算を抑えたいけど、しっかりと使用できる楽器がほしいという方にはジュピターはおすすめです。▼フリューゲルホルンとは 管の長さはトランペットやコルネットと同じで、音域も同じであることから持ち替えでもご購入される方が多いです。コルネットよりも円錐部分が多く、口径も大きいことからより太く柔らかく、深みに富んだ音色が魅力です。吹奏楽や金管バンドによく用いられ、イギリスやフランスでは欠かせない楽器 です。ジャンルとしてはジャズでもよく登場しますね。▼ラインナップ ・JFH1100R...台湾製、ローズブラスベル、クリアラッカー仕上げ、2枚取りベル、ベル直径152mm、ボア10.5mm、モネルメタルピストン ・JFH1100RS...台湾製、ローズブラスベル、銀メッキ仕上げ、2枚取りベル、ベル直径152mm、ボア10.5mm、モネルメタルピストン▼ヤマハとの比較 ・ヤマハ YFH-631GS...日本製、ゴールドブラスベル、銀メッキ仕上げ。2枚取りベル、ベル直径151.8mm、ボアおおよそ11.3mm。20万以上 ・ヤマハ YFH-8315G...日本製、ゴールドブラスベル、クリアラッカー仕上げ。2枚取りベル、ベル直径151.8mm、ボアおおよそ10.05mm。30万以上 ・ヤマハ YFH-8310Z...日本製、イエローブラスベル、クリアラッカー仕上げ。1枚取りベル、ベル直径151.8mm、ボアおおよそ10.05mm。30万以上▼ベル材質 素材の上にかける塗装によって同じような色に見えても実は素材が違っていたりします。素材となるブラス=真鍮とは銅と亜鉛を混ぜたもので、この配合率によって素材の強度や色が変わり、音色、吹奏感に違いがでます。銅の比率が上がるほど、音色に温かみが出ると言われます。イエローブラスが一番安いです。 ジュピターはいわゆるゴールドブラスに近い配合のものをおそらくローズブラスと呼んでいます。イエローブラスが明るく、張りのある音であることに対し、ゴールドブラスはしっとりと豊かな、奥深い音が魅力です。フリューゲルの音色がそもそもトランペットよりも温かみのある音色が特徴ですので、フリューゲルとしての良さをより引き出す素材になっています。 ・イエローブラス...明るく、張りのある音色。シリーズ問わず多くはイエローブラスが主流です。銅が70%、亜鉛が30%。 ・ゴールドブラス...幅のある豊かな音色。銅が75〜85%、亜鉛が15%〜25%ほど。 ・レッドブラス...より柔らかく落ち着いた音色。銅が85〜90%、亜鉛が10%〜15%ほど。より丸みのある音色に、深い響きを与えます。▼仕上げ ぱっと見はだいたい金か銀ですが、塗装の違いで濃いゴールド、薄いゴールドの違いがあったりもします。塗装の違いで音色や吹奏感にも違いがでてきます。 ・クリアラッカー...透明なラッカーでパワフルで音抜けがよく艶やかな音色になる傾向です。 ・ゴールドラッカー...クリアラッカーを混合してつくられており、濃いめのゴールドになります。大差はないですが、シャープで音の立ち上がりがよいと言われたりします。 ・銀メッキ...柔らかな音色になると言われています。やや抵抗感がりますので表現力を求める演奏にも向いています。主張も控え目になるためか吹奏楽では銀メッキで揃えることもあるようです。▼ベル加工法について ・2枚取りベル...安い機種の多くはこれ。同じ材質であっても、加工方法が異なるので吹奏感、音色に違いが出てきます。 ・1枚取りベル...深く豊かな響きとなめらかな吹奏感。▼ボアサイズ ボアというのは、楽器に吹き込んだ空気が通る管の直径(内径)のこと。ボアのサイズによって息の量が決まり、音色が変わります。ボアには、サイズの小さい順にミディアムボア、ミディアムラージボア、ラージボアなどメーカ−の基準は少しずつサイズや表現が変わりますが、サイズが小さなものほど必要な息の量が少ないため吹きやすく、音色は繊細でしっとりとしたものになり、サイズが大きくなると息の量も多く必要となり、音色や音量ともに豊かで華やかなものとなります。 ・Sサイズ...おおよそ10.05mm前後 ・Mサイズ...おおよそ11.3mm前後 ・MLサイズ...おおよそ11.65mm前後 ・Lサイズ...おおよそ11.73mm前後▼ベルサイズ ベルのサイズも楽器によってある程度の基準はありますが、比較すると各モデル、メーカ−で違いがあります。ベルサイズが小さいほど音がまとまりやすく、大きいほど音が大きく響きも良くなる傾向にあります。吹奏感にも違いは出ますが、口元に近い部分の方が影響が出ることを考えるとベルサイズでの影響はさほどではないと思います。▼ピストン素材 ・ステンレススティール...安いものに使われていたりする。 ・モネル合金...強度が高い。使用による摩擦消耗によってレスポンスが悪くなる心配が軽減する。▼ウォーターキィ 1番管、第1抜差管、第3抜差管にウォーターキイが付いています。 ▼第3トリガー 第3スライドオートトリガーを標準装備。演奏中でもこれによって調整することで安定したピッチを得ることができます。トランペットは指掛けがあるものが主流ですが、フリューゲルは設計上、下に管が伸びている部分で離れたところにある抜き差し管のため指で直接動かすことができませんので、オートトリガーにすることでスムーズに音程補正をすることが出来るようになっています。▼設計について ジュピターはマウスパイプ、マウスパイプから第3ピストンに入る部分のカーブがヤマハよりきつい傾向にあります。若干ヤマハより抵抗感が強く感じられるかもしれません。ヤマハは軽い吹奏感と温かい音色が特徴になるかと思います。コルネットはコルネットらしい音色を出すのも難しい楽器なのですが、軽すぎるときつい音になりがちですので、適度な抵抗感があることでコルネットらしい音色になるといったこともあるかもしれません。▼主管抜差管 ジュピターに主管抜きさし管に抵抗棒があります。これはヤマハにはありません。トランペットいういわゆる支柱にあたるもので抵抗感が増えます。抵抗感が増えるとその分、息をしっかり吹き込む必要がありますが、豊かでふくよかな音になる傾向です。 ▼マウスピース フリューゲルとトラン ペットのマウスピースは深さ以外はほぼ同じで一見代用できるように思いますがトランペットの方の刺し口の方が少し大きいかったりなどの理由でささりが浅くなってしまいます。 JUPITER JFH1100R Flugelhorn ジュピター フリューゲルホルン JFH-1100R
■金管楽器 フリューゲルホルン
■調子: B♭
■仕上げ:クリアラッカー仕上げ
■ベル素材:ローズブラス、2枚取りベル
■ベル直径:152mm
■ボアサイズ:10.5mm
■ピストン材質:モネルメタル
■ウォーターキィ:1番管、第1抜差管、第3抜差管にあり
■第3スライドオートトリガー
※細かい仕様が画像と異なる場合がございます。 セット内容
■楽器 本体
■マウスピース
■ケース
■保証書
■クロス
■バルブオイル
■ブレンナー 練習用 ミュート SHH Practice mute...消音性が高く吹奏感やピッチも比較的程度が良く人気のある消音ミュート。
■チューニングスライドオイル...第3トリガーにさすオイル
■グリス...管の抜けるところ(抜差管)に塗る潤滑油
■マウスピースクリーナー...クロスに染みこませ演奏後にマウスピースを綺麗に
■マウスピースブラシ...定期的な水洗いの際に使用。
■ガーゼ...以下ロッドに巻き付け管内のお掃除に。
■クリーニングロッド 金管用...管内の細かい部分のお手入れ時にガーゼを巻き付けて使用。
■クリーニングスワブ 抜差管用...演奏後は管内の水分を取り除きます。
■フレキシブルクリーナー...以下ブラスソープでつくった水溶液で定期的に管体を水洗いする際に使用するブラシ。
■ブラスソープ...水と1対1で混ぜてつくる洗浄用水溶液
■チューナーメトロノーム...クロマチックチューナー、同時に使えるメトロノーム(TM-60 他同等品)