書籍
ジャンル:書籍出版社:東京大学出版会弊社に在庫がない場合の取り寄せ発送目安:2週間以上解説:1970年代から80年代,宗教学や歴史学において,金光教や大本教など民衆宗教の教祖・教団について活発な研究・議論が展開された.日本近代において宗教的主体化がどのようにおこなわれ,いかなる社会的役割を果たしたのか.現代的状況のなか,あらためて民衆宗教研究の意義を世に問う.序 章 オウム真理教事件,そして東日本大震災との遭遇(磯前順一)第I部 謎めいた他者と宗教的主体化(磯前順一) はじめに 金光教へ第1章 宗教的主体化と転移論的回心 1 超越論 孤独と自由 2 転移論 通俗道徳と生命主義 3 回心論 金光大神ののどけ 4 呪術論 金光教と民俗宗教第2章 謎めいた他者と超越的主体 1 生神論 謎めいた他者の声 2 世直し論 全体性と無限 3 異端論 凡庸な悪 4 救済論 ミロクの世おわりに 国立の書斎にて第II部 異端と全体性(安丸良夫)第1章 講演 日本思想史における宗教史研究の意義 はじめに 1 民衆宗教への関心 2 民衆の自立とイデオロギー編成 3 日本社会の非宗教性 4 現代宗教の新たな条件 質疑応答・懇談第2章 安丸良夫との対話 教学の「思想化」について 討議1 個的信仰と普遍的信仰 討議2 思想化と教義化 討議3 信仰確認と社会科学的認識 安丸氏との対話を終えて第III部 生神思想と孤独(島薗 進)第1章 生神思想論 新宗教による民俗〈宗教〉の止揚について 1 新宗教の発生基盤 2 新宗教の成立と生神思想 3 生神思想の稀薄化第2章 金光教学と人間教祖論 金光教の発生序説 1 人間教祖論と大患体験 2 生神思想の蘇生 高橋正雄 3 教祖の人間化 戦後教学 4 超越性の回復 現在の教学 5 まとめと展望第3章 金神・厄年・精霊(しょうりょう) 赤沢文治の宗教的孤独の生成 1 宗教的恐れの対象 2 厄年への恐れ 3 養家の伝承 4 精霊(しょうりょう)への恐れ 5 宗教的孤独の生成第4章 宗教の近代化 赤沢文治と日柄方位信仰 1 新宗教と脱呪術化 2 小野光右衛門の日柄方位説 3 文治と日柄方位 4 二つの脱呪術化第5章 民俗宗教の構造的変動と新宗教 赤沢文治と石鎚講 1 大患以前における民俗宗教との関わり 2 石鎚講との出会い 3 大患以後の信境展開と石鎚講 4 民俗宗教の構造的変動第6章 初期新宗教における普遍主義 習合宗教の流れの中で 1 宗教的普遍主義と日本の神々 2 習合宗教における霊威神信仰 3 大衆的習合宗教と初期新宗教における神の性格 4 全体性の主張の欠如 5 結語終 章 民衆宗教発生論の現在(島薗 進)On Popular Religions:What Religious Subjectification isSusumu SHIMAZANO, Yoshio YASUMARU, and Jun’ichi ISOMAEこちらの商品は他店舗同時販売しているため在庫数は変動する場合がございます。9,091円以上お買い上げで送料無料です。