SR 155 シックハルト ソナタ集 第15巻(SR155シックハルトソナタシュウダイ15カン)

リコーダー


 SR 155 シックハルト ソナタ集 第15巻(SR155シックハルトソナタシュウダイ15カン)

ロケットミュージック 楽譜EXPRESS

4,180 円 (税抜き)

ジャンル:リコーダー出版社:リコーダーJP弊社に在庫がない場合の取り寄せ発送目安:1週間〜10日解説:ソナタ ヘ長調 作品17-10
★解説
★ 5楽章から成り、緩・急・急・緩・急という、やや変則的な構成です。佳品の多い「作品17」の中でも屈指の傑作。 第1楽章はアフェトゥオーソ(愛情深く)、4分の4拍子。やや平凡な短いフレーズのあと、唐突に付点の跳ねるリズムになったと思うと、えんえんと跳ねながら、第2のフレーズを跳ねリズムだけで押し切ります。あとは、短調になったり低音とかけあいになったりしながらいつものように進みますが、収束に持っていくときのやり方の強引さがまた独特です。最後はフリギア終始。 第2楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の4拍子です。まさに生き生きとした感じの主題で始まります。エコーも効果的に用いながら語り進め、前半収束できかれるゼクエンツは中低音域の魅力を味わわせてくれます。後半に入ってからも多彩な表情で魅惑しながら、重層的にクライマックスを築いてき、非常に充実した楽章になっています。 第3楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子で、短い間奏曲です。ユーモラスな味わいで、カッチリと構成されたシックハルトらしい小品。非常に速いテンポでの演奏も考えられます。 第4楽章はラルゴ・アフェトゥオーソ(広々と、愛情深く)と指定された、ちょっと珍しい2分の6拍子の楽章です。8分の6拍子で書いたら32分音符が出てきてしまいますから、それは避けたかったとしても、なぜ、せめて4分の6拍子ではいけなかったのかは、よくわかりません。雰囲気はシチリアーノふうですが、かなり劇的に構成された大作です。 第5楽章は8分の6拍子のジークです。リズムやアーティキュレーションに工夫があって、じつに多彩な表情をみせながら音楽を語り進め、収束部では、ここでも息の長いフレーズで重層的にクライマックスを築いていく、たんねんな音楽作りを行っています。シックハルトの数多い作品の中でも、出色の終曲のひとつでしょう。ソナタ ヘ短調 作品17-11
★解題
★ J.C.シックハルトの「12のソナタ 作品17」は、1712年から15年までの間に、アムステルダムのRogerから出版され、のちにロンドンのWalshから少なくとも2版にわたって再刊されました。若々しいエネルギーと大家の風格とを兼ね備えた、充実した力作ぞろいの作品集です。
★解説
★ すべてへ短調で書かれた5つの楽章から成り、第1楽章だけが遅い楽章(アダージョ)で、あとは速い音楽が4つ続くという、シックハルトが好んだ「速い音楽偏重」の構成です。第3楽章がやや軽めな以外は、すべてかなりたっぷりした内容を持っており、重量感のある名品になっています。 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、2分の3拍子で、なだらかな動きを多くふくむ旋律線を描いていきます。リズムにも適度の変化があって、気持ちよく歌える美しい楽章です。最後は、いったん終わったかと思わせておいて、次の楽章への短いブリッジがあり、フリギア終止で結ばれます。 第2楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)と指定され、4分の4拍子です。シックハルトがよく書いた、ひたひたと足早に進む「アルマンド」のような感じですが、最後の方では32分音符を含むモチーフが導入されたり、終わりの句がエコーになるさいに3連符による変奏を加えたりする趣向を見せます。 第3楽章はアレグロ(快活に)、4分の3拍子。シックハルトが大得意だった付点音符の跳ねるリズムを基調とするコレンテです。この主の音楽を多数の作品の楽章としてたくさん書いた人ですが、この楽章はその中でも佳作のひとつでしょう。かっこいいモチーフがあちこちに出てきます。 第4楽章は再びヴィヴァーチェで、4分の3拍子です。終曲への間奏曲の役割を担っており、第1楽章と同様に、いったん完全に終止したあと、「グラーヴェ(重々しく)」と指定されたブリッジを奏します。 第5楽章は8分の6拍子のジーグです。ノリよく進む部分、いくらか歌謡的なひと節、おおきな跳躍で音色に変化を与える箇所など、多彩に楽器を活躍させて、実にりっぱな終曲となりました。    ソナタ イ短調 作品17-12  
★解題
★ J.C.シックハルトの「12のソナタ 作品17」は、1712年から15年までの間に、アムステルダムのRogerから出版され、のちにロンドンのWalshから少なくとも2版にわたって再刊されました。若々しいエネルギーと大家の風格とを兼ね備えた、充実した力作ぞろいの作品集です。
★解説
★ 4つの楽章から成っています。独創的な特徴がいくつもあり、ソナタ集の末尾を飾るにふさわしい力作だと言えるでしょう。 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。4小節の低音パターンを何度も繰り返す「グラウンド」のような体裁をとりながら、そこにいろいろな破格的要素を持ち込んだ構成になっています。たとえば、途中で低音が休んで2小節ほど「無低音」になったり、しかもそのかんは独奏楽器の方が通奏低音の音型を担当したり、あるいはしばらく平行長調の音楽になったりなど。ダ・カーポによる繰り返しもあって、長大な第1楽章となっています。そして、これだけ「独奏楽器のお休み」の多い楽章も珍しいでしょう。 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。音符が非常に細かいですから、アレグロと言っても古典派以後のような速いテンポの曲ではありません。32分音符をふくむ特徴的な音型を多用して、その意味では他では聴いたことのない特異な音楽をくりひろげて行きますが、音楽の骨組みはたいへんしっかりしていてわかりやすい内容になっています。 第3楽章は4分の3拍子のコレンテで、発想指示はありません。シックハルトはコレンテをよくソナタ楽章として書いた人で、しかもその圧倒的多数は「跳ねるリズム」を基調としたものなのですが、この楽章では珍しく「跳ねるリズム」をまったく用いていません。そして、まさか第1楽章でたくさん休んだかわり、というわけではないのでしょうが、全編60小節以上のうち休符はしょっぱなに八分休符がひとつあるだけで、あとは休符を一度ももらえないまま独奏楽器が演奏し続けることになっています。そのせいもあってブレスコントロールがなかなか大変です。 第4楽章は8分の6拍子のジーグで、再びアレグロと指定されています。躍動感のあるテーマを扱い、生き生きとした表情ゆたかな音楽を繰り広げていきます。収束部で10小節以上にもおよぶ長いエコーが指定されているのが珍しい特徴です。なお、第3楽章に続いて「独奏楽器にはまったく休みなし」の内容で、休符はみごとに1つもありません。収録曲:シックハルト ソナタ ヘ長調 作品17-10/シックハルト ソナタ ヘ短調 作品17-11/シックハルト ソナタ イ短調 作品17-12...こちらの商品は他店舗同時販売しているため在庫数は変動する場合がございます。9,091円以上お買い上げで送料無料です。

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