出荷目安の詳細はこちら商品説明バッハとシェルシの異色の組わせ異才リューネブルク女史による無伴奏ヴァイオリン現代音楽を中心に幅広い活動を続けているヴァイオリニスト、バルバラ・リューネブルク。自ら立ち上げた現代アンサンブル・アンテグラルなど積極的に演奏活動を行っている音楽家の一人。彼女は時代の名作と現代の作品の魅力を引き出すことを得意とし、今回はバッハの無伴奏パルティータ第2番と謎の多いイタリアの現代作曲家ジャチント・シェルシの無伴奏作品を取り上げています。 ジャチント・シェルシはイタリアの貴族の家に生まれ、幼少期から音楽に親しみ、作曲の勉強をはじめました。ウィーンで「十二音技法」を学び、イタリアで初めて「十二音技法」による作品を作曲した人物と言われています。しかし、この複雑な作曲技法がシェルシを追いこみ精神を病んでしまいます。療養中に彼はピアノの同じ鍵盤を何度も叩き、その音に耳を澄ませることで、精神を安定させ回復に至りました。この行為がその後の彼の作曲に影響を与え、倍音を利用した独特で神秘的な作品は生まれています。ここに収録されているヴァイオリン無伴奏作品は、彼の特徴が表れた、音楽ではなく微妙な音程のズレが生み出す音のみの不思議な世界を描きだしています。『Xnoybis』というタイトルは頭がライオン、胴体がヘビのエジプトの神を表しています。 バッハでは作品の本質を捉えた真摯な演奏で聴かせ、高い集中力を必要とするシェルシの前衛音楽を見事に弾き上げる、リューネブルクの才能に感服する1枚です。(キングインターナショナル)