Borodin ボロディン / 『イーゴリ公』全曲 イェジー・セムコフ & ソフィア国立歌劇場、コンスタンティン・シェケリルスキ、ボリス・クリストフ、他(1966 ステレオ)(2CD)


 Borodin ボロディン / 『イーゴリ公』全曲 イェジー・セムコフ & ソフィア国立歌劇場、コンスタンティン・シェケリルスキ、ボリス・クリストフ、他(1966 ステレオ)(2CD)

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出荷目安の詳細はこちら商品説明ボロディン:『イーゴリ公』全曲セムコフ&ソフィア国立歌劇場、シェケルリースキ、クリストフ、他「だったん人の踊り(ポロヴェツ人の踊り)」で知られるボロディンの『イーゴリ公』は、中世ロシアの叙事詩『イーゴリ軍記』をもとに、東スラヴ人のイーゴリ・スヴャトスラヴィチ公のポロヴェツ人との戦いと敗戦、捕虜としての生活と脱出、祖国への帰還を軸に描いたオペラです。ボロディンは35歳のときにこのオペラの作曲に着手しますが、本業の化学者・医師としての仕事に時間をとられてしまい、53歳の時に動脈瘤破裂で急死した時点でも作品は未完成でした。しかしその内容の素晴らしさから、オーケストレーションのおこなわれていなかった部分についてはリムスキー=コルサコフが編曲、序曲と、まだあまり書かれていなかった第3幕についてはグラズノフが作曲して完成することとなります。そうした事情もあってか、第3幕はかつてはカットされることが常態化していたようで、ここでも演奏はされていません。とはいえ、全編が素晴らしいポロヴェツ人陣営の第2幕など、ボロディンが作曲した音楽は魅力的な部分が多く、聴きごたえもあるため、カット版でも鑑賞には支障はあまりないといえるかもしれません。このEMIによるセッション録音は、長く『イーゴリ公』の代表盤としてオペラ好きに知られてきたものです。大きな特徴として、高名なブルガリアのバス歌手、ボリス・クリストフを、イーゴリ公役以上に重要ともいえる英雄的なポロヴェツ人首長コンチャーク役(上の画像)に起用し、さらに、イーゴリ公が捕虜になって不在になった町を放蕩三昧で荒らしてしまうという摂政ガリツキー役まで歌わせて、思慮が浅い人物とも言われたイーゴリ公とのコントラストを強めることに成功したことが挙げられます。

セムコフ

かつてVOXレーベルのシューマン交響曲全集がベストセラーとなり、なじみのない名前ながらその優れた演奏が大いに話題となったイェジー・セムコフは、1928年10月12日にポーランドのラドムスコに生まれ、2014年12月23日にスイスのローザンヌで亡くなった指揮者。 セムコフはポーランドで学んだ後、1951年にレニングラード音楽院に進み、ボリス・ハイキンに指揮を学びます。その後4年間、ムラヴィンスキーの助手を務めながらボリショイ劇場でも指揮をし、やがて、エーリヒ・クライバーやブルーノ・ワルター、トゥリオ・セラフィン、ジョージ・セルらにも師事しています。 1959年からは母国ポーランドのワルシャワ国立歌劇場の芸術監督に就任、1966年にはデンマーク王立歌劇場の首席指揮者となり、1976年までその地位にあります。 その間、1968年にボストン交響楽団を指揮してアメリカ・デビュー。以後、シカゴ響、クリーヴランド管、ニューヨーク・フィル、デトロイト響、シンシナティ響、ロチェスター・フィルなどに客演し、1976年にはセントルイス交響楽団の首席指揮者に就任。同じころ、ロンドンのコヴェントガーデン王立歌劇場で『ドン・ジョヴァンニ』を指揮、1979年にはローマのRAI交響楽団の音楽監督となります。そしてイタリアのほかにフランス各地のオーケストラやドイツ、イギリス、そして母国ポーランドなどでも指揮することが多くなったセムコフは、1985年にはアメリカのロチェスター・フィルの音楽監督に就任してもいます。 セムコフはその国際的な活躍にも関わらず、レコーディングにはあまり恵まれておらず、VOXで前述のシューマン交響曲全集やワーグナー管弦楽曲集、リムスキー=コルサコフの『シェエラザード』、ベートーヴェンの合唱曲集などがあったほか、EMIにボロディンのオペラ『イーゴリ公』、ムソルグスキーの『ボリス・ゴドゥノフ』、シマノフスキの作品、DGにショパンのコンチェルトの伴奏、Le Chant du mondeにモニューシュコのオペラ『ハルカ』、Muzaにモーツァルトの交響曲、CDACCORDにチャイコフスキー交響曲第5番、DUXにマーラー交響曲3番、ブルックナー交響曲第7番があったくらいです。(HMV)

収録情報

● ボロディン:歌劇『イーゴリ公』 ボリス・クリストフ(コンチャーク/ポロヴェツ人首長)(摂政ガリツキー/イーゴリ公の妻の弟) コンスタンティン・シェケルリースキ(イーゴリ公) ユリア・ヴィーナー(ヤロスラーヴナ/イーゴリ公の妻) トドール・トドロフ(ウラジーミル/イーゴリ公の息子) レニ・ペンコヴァ(コンチャーコヴナ/コンチャークの娘) ソフィア国立歌劇場管弦楽団&合唱団 イェジー・セムコフ(指揮) 録音時期:1966年5月 録音場所:パリ、サル・ワグラム 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

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