出荷目安の詳細はこちら商品説明スラッシュ・シーンを牽引しつづけてきたシュミーア擁するデストラクションが、誰も予想だにしなかった4人編成へとモデル・チェンジして放つニュー・アルバム!『ボーン・トゥ・ペリッシュ』は、新生デストラクションの第一歩となる作品だ。コア・メンバーがシュミーア、そしてギタリストのマイクであることに変わりはない。だが、ドラマーはランディ・ブラックへと交代。ランディはカナダ出身で、アナイアレイターやプライマル・フィアにも在籍していた経験を持つ猛者だ。しかしまあ、ドラマーの交代は、デストラクションにとっては恒例のイベントとも言える。99年以降の活動を見ただけでも、ランディですでに4代目。驚くべきは、ギタリストをもう1人加えたことだ。ギターが2人になったくらいで大げさな、と思われるかもしれない。だが、デストラクションはトリオであることをポリシーにしていたバンドである。シュミーアは「3人編成が一番しっくりくるし、それをわざわざ変える理由がない」と言っていたし、マイクの方も「3人編成の方が好きだし、ステージでのノイズも減ってやりやすい」と明言していた。もちろん、デストラクションは過去にセカンド・ギタリストがいたこともある。日本ではなぜか代表作扱いされることも少なくない87年の『Release from Agony』は、確かに4人体制で作られている。だが、これはデストラクションとしては特殊な位置づけにある作品だ。シュミーアやマイクは、この作品を経た上で、「3人編成が一番だ」と発言し、実際に20年近く3人で活動をしてきたのだ。それがここへ来て、もう1人ギタリストを加入させたわけだから、これが驚きでなくて何であろう。さらにシュミーアは、「ずっともう1人ギタリストを加えたいと思っていた」と、あっさり前言を翻しているのである!実際『ボーン・トゥ・ペリッシュ』を聴いてみれば、彼らがやすやすと前言撤回をした理由も理解できる。そのくらい、本作の出来は素晴らしい。かつてシュミーアは、「確かにツイン・ギターというのも悪くはない。だけどぴったりハマるセカンド・ギタリストを見つけるのは簡単なことじゃない」とも語っていた。言い換えれば、それに値する人物さえいれば、4人編成も視野に入れるということ。そして今回ついに、「ぴったりとハマる」ギタリストが見つかったのだ。その人物とはダミール・エスキッチ。スイス出身のダミールは、前作『Under Attack』(16年)でもギター・ソロでゲスト参加。さらにはシュミーアがマネジメントを手掛けているスイスの女性ヘヴィメタル・バンド、バーニング・ウィッチーズのアルバムや、デストラクションのレコーディング、プロデュースを長年担当しているV.O.プルヴァーのプロジェクト、GURDにも参加経験を持つ、言わば生粋のデストラクション・ファミリーだ。加えて長年バンドの大ファンでもあったというのだから、これ以上の適任はいないだろう。リフやメロディの随所にハーモニーがちりばめられ、ギターが2人になった利点がフルに生かされている本作は、さらなるグレード・アップを果たしたデストラクションに他ならない。こんな作品が作れるならば、スリーピースに固執する理由などどこにもない。「ギターが2人になり、曲作り、レコーディング、ライヴ、いずれにおいても可能性が広がった」というシュミーアの発言は、偽りのない本心であろう。『ボーン・トゥ・ペリッシュ』は、ベテラン・バンド、デストラクションの新たなる一歩となる作品。まだまだ彼らの進化は止まらない。
※レーベルインフォメーションより曲目リストDisc11.ボーン・トゥ・ペリッシュ/2.インスパイアード・バイ・デス/3.ビトレイヤル/4.ロッテン/5.フィルシー・ウェルス/6.ブッチャード・フォー・ライフ/7.タイタンズ・オブ・ザ・ネザーワールド/8.ウィ・ブリード・イーヴル/9.フェイタル・フライト17/10.ラットキャッチャー/11.ヘルバウンド
※ボーナストラック