出荷目安の詳細はこちら商品説明スーストロ&マルメ交響楽団/サン=サーンス:交響曲全集サン=サーンスの交響曲と言えば、壮麗なオルガンの響きが印象的な第3番が有名ですが、他の作品はほとんど耳にすることがありません。実は番号のついた作品は3曲しかなく、他は番号なしの曲が1曲と、コンクールのための作品『ローマ』のほかに未完の2作品があるのみです。交響曲第1番は18歳の時の実験的な作品ですが、早熟な才能を開花させていた彼だけに、完成度の高さは群を抜いています。作曲技法が格段にあがった24歳の時の第2番も聴きどころの多い作品。演奏される機会も少ないのは残念です。『ローマ』は21歳の作品。最終楽章はまるでブラームスの交響曲第4番を先取りするかのようなパッサカリア風の変奏曲となっていたりと堅固な様式の中に伸びやかな旋律が息づいています。また15歳の時に書いた『交響曲イ長調』はモーツァルトやシューベルトの雰囲気を持つ若々しい作品です。 幅広い作品を網羅する「NAXOS」のカタログですが、実はサン=サーンスの交響曲全集が加えられたのは2013年になってから。1987年のレーベル創設以来、実に25年以上を経てからのことになります。指揮者として白羽の矢が立てられたのはフランス作品のスペシャリスト、マルク・スーストロ。このシリーズでは未完の2曲の作品を省き、よく知られる『死の舞踏』ほか4曲の交響詩を併せて収録。サン=サーンスの管弦楽曲をじっくり味わうことができる好企画となっています。 マルク・スーストロ