出荷目安の詳細はこちら商品説明シューベルト晩年の傑作群と関連作品を組み合わせた好企画ユリアン・プレガルディエンとマルティン・ヘルムヒェンによる『白鳥の歌』を中心としたディスク1、クリスティアンとターニャのテツラフ兄妹を中心としたメンバーによる弦楽五重奏曲を収めたディスク2という、シューベルト最晩年の2曲をカップリングした興味深い企画盤。 シューベルトの死後、遺稿からまとめて出版されたのが『白鳥の歌』ですが、この中から唯一ヨハン・ガブリエル・ザイドルの詩にもとづき、作品整理番号も単独で別途「D.965a」を振られている『鳩の使い』を省いた、レルシュタープとハイネによる13曲がここには収められています。さらにメンデルスゾーンの『無言歌集』第2集から第1曲と、ヨハン・ゼンの詩にシューベルトが曲をつけた『白鳥の歌』をタイトルに持つ歌曲を間に挟み、ラストにはファニー・メンデルスゾーンがハイネの「白鳥の歌」に作曲した歌曲を収録という凝ったプログラム。プレガルディエンの滑らかな歌声にヘルムヒェンの端正なピアノが絡み、シューベルトならではの詩情の世界を、淡々とした表情の中にも奥深く表出しています。 シューベルトが唯一残した弦楽五重奏曲である「D.956」は、死のわずか2ヶ月ほど前に完成されたもの。体調不良が続いた晩年とはいえ彼の創意は衰えず、作品も常に発展し続けました。この作品も、弦楽五重奏というとヴィオラを2本というのが通例だった当時に、ボッケリーニと同じくチェロを2本という編成で低音域の充実を図った意欲的なもの。結果、安定した響きの上でシューベルトならではの歌謡性が引き立っています。テツラフ兄妹に指揮者としても活躍するドンダラーなどを加えたメンバーによるこの演奏は、作品の情感を実にバランスよく表現しており、人気の高い第2楽章でも動的な熱量が程よく、どこか彼岸を感じさせる美しさも一層際立っています。(輸入元情報)
収録情報
Disc1● シューベルト:歌曲集『白鳥の歌』 D.957より(詩:ルートヴィヒ・レルシュタープ)1. 別れ2. はるかな土地で3. セレナード4. 春への憧れ5. 兵士の予感6. 愛の使い7. わが宿
● メンデルスゾーン:無言歌集〜『瞑想』 Op.30-1
● シューベルト: 白鳥の歌 D.744(詩:ヨハン・ゼン)
● シューベルト: 歌曲集『白鳥の歌』 D.957より(詩:ハインリヒ・ハイネ)1. 漁師の歌2. 海辺にて3. 街4. 影法師5. 彼女の絵姿6. アトラス
● ファニー・メンデルスゾーン:白鳥の歌(詩:ハインリヒ・ハイネ) ユリアン・プレガルディエン(テノール) マルティン・ヘルムヒェン(ピアノ) 録音時期:2020年6月 録音場所:ドイツ、ブレーメン、ゼンテザール 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Disc2
● シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調 D.956 クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン) フローリアン・ドンダラー(ヴァイオリン) レイチェル・ロバーツ(ヴィオラ) ターニャ・テツラフ(チェロ) マリー=エリザベート・ヘッカー(チェロ) 録音時期:2020年10月 録音場所:ドイツ、ブレーメン、ゼンテザール 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)