Grieg グリーグ / 『ペール・ギュント』全12曲 R.ヘムシング(ハルダンゲル・フィドル、ヴァイオリン)&トロンハイム・ソロイスツ


 Grieg グリーグ / 『ペール・ギュント』全12曲 R.ヘムシング(ハルダンゲル・フィドル、ヴァイオリン)&トロンハイム・ソロイスツ

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出荷目安の詳細はこちら商品説明倍音たっぷり! ヘムシング&トロンハイム・ソロイスツ/グリーグ:ペール・ギュントノルウェーのヴァイオリニスト、ラグンヒル・ヘムシングによるグリーグ「ペール・ギュント」のユニークなアルバム。  グリーグ自身、有名な「朝」をハルダンゲル・フィドルの共鳴弦の調律音程で開始するなど、ノルウェーの民俗音楽にはひとかたならぬ愛着があったことから発想されたのがこのアルバムです。民俗楽器とコンチェルトの融合ここではノルウェーの作曲家トルモ・ツヴェーテ・ヴィーク

1975- 

によって、元のオーケストラ・スコアから、自由なコンチェルトのスタイルに編曲されており、独奏はハルダンゲル・フィドルとヴァイオリン、バックは弦楽オーケストラという編成になっています。全12曲中7曲がハルダンゲル・フィドル、5曲がヴァイオリン独奏です。オーディオ的にも注目の倍音サウンド、ハルダンゲル・フィドルの魅力ノルウェーの民俗楽器ハルダンゲル・フィドルは、通常の4本の弦の下に共鳴弦を備えたヴァイオリンで、その独特の倍音豊かなサウンドはオーディオ的にも注目度の高いものです。  弦の素材はさまざまで、共鳴弦はスチール製です。4本の上弦のうち、E線はスチール製、D線はスチールやアルミの線材にガットを巻いたものが一般的。GとAの弦は、通常ガットでできています。しかし決まったルールはほとんどない状態です。  ノルウェーの民俗音楽とハルダンゲル・フィドルは、何世紀にもわたって連綿と継承されてきた伝統がありますが、ノルウェーは人口が少なく、地理的、気候的に離れた小さなコミュニティーには、昔はほとんど孤立していたようなところも多かったので、ノルウェー語(方言)も民俗音楽も実にいろいろなヴァリエーションが存在しています。 ラグンヒル・ヘムシング演奏はノルウェーのヴァイオリニストでハルダンゲル・フィドルの名手としても知られるラグンヒル・ヘムシング。妹のエルビョルグもヴァイオリニストで2人で「ヘムシング音楽祭」も開催しています。情熱的なヴァイオリニストその音楽祭のフェイスブックで姉妹が奏でるショスタコーヴィチの「2台のヴァイオリンとピアノの為の5つの小品」の動画を見ることができるのですが、そこでの超エモーショナルな演奏は驚くばかりで、ショスタコーヴィチの甘美な抒情が熱くうねって迸るかのようです。いろいろな演奏を聴いてみたいヴァイオリニストです。 ショスタコーヴィチ「2台のヴァイオリンとピアノの為の5つの小品」の動画(25秒から開始)ショスタコーヴィチ補足情報上記リンク先で情熱的な演奏を聴かせている第1曲プレリュードの原曲は、1955年のソ連映画「馬あぶ」のためにショスタコーヴィチの書いた音楽の中の「ギター」という作品。ちなみに映画「馬あぶ」は1955年度の観客動員数3,916万人で第3位の興行成績となった人気作。オーストリア帝国支配下のイタリアで地下活動に参加するアーサー(偽名:馬あぶ)の話です。下記リンクで原曲の使用されている場面を見ることができます。 映画「馬あぶ」の「ギター」の場面 収録情報グリーグ:「ペール・ギュント」よりトルモ・ツヴェーテ・ヴィークによるハルダンゲル・フィドル、ヴァイオリン独奏と弦楽オーケストラのための編曲1.「朝」 5:58  ハルダンゲル・フィドル独奏と弦楽オーケストラ2.「アニトラの踊り」 3:23  ハルダンゲル・フィドル独奏と弦楽オーケストラ3.「ソルヴェイグの歌」 4:33  ヴァイオリン独奏と弦楽オーケストラ4.「花嫁の誘拐とイングリッドの嘆き」 4:39  ヴァイオリン独奏と弦楽オーケストラ5.「ハリング舞曲」 1:45  ハルダンゲル・フィドル独奏と弦楽オーケストラ6.「アラビアの踊り」 4:43  ヴァイオリン独奏と弦楽オーケストラ7.「ペール・ギュントの帰郷(海上の嵐の夜)」 2:22  ヴァイオリン独奏と弦楽オーケストラ8.「跳躍舞曲」 2:18  ハルダンゲル・フィドル独奏と弦楽オーケストラ9.「ソルヴェイグの子守歌」 4:24  ヴァイオリン独奏と弦楽オーケストラ10.「通りゆく婚礼の行列」(Op.19-2) 3:25  ハルダンゲル・フィドル独奏と弦楽オーケストラ11.「オーセの死」 6:51  ハルダンゲル・フィドル独奏と弦楽オーケストラ12.「山の魔王の宮殿にて」 3:47  ハルダンゲル・フィドル独奏と弦楽オーケストララグンヒル・ヘムシング(ヴァイオリン、ハルダンゲル・フィドル) →商品検索(姉妹が検索されます)トロンハイム・ソロイスツ →商品検索録音:2021年8月23〜26日プロデューサー、ミキシング、マスタリング:ヨルン・ペダシェン 目次

関連情報

●プロジェクトに込めた想い(ラグンヒル・ヘムシング)
●ハルダンゲル・フィドルとノルウェー民族音楽(ラグンヒル・ヘムシング)

年表

1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 昭和 63 64 平成 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 令和 2 3 4 5

商品関連リンク

●商品説明:年表シリーズ一覧  プロジェクトに込めた想い by ラグンヒル・ヘムシンググリーグと民俗音楽グリーグ自身、「ペール・ギュント」の音楽はノルウェーの民俗音楽からインスピレーションを得たものだと語っていることから、このプロジェクトでは「ペール・ギュント」の音楽の音世界をより深く掘り下げ、民俗音楽とクラシック音楽のエキサイティングな交わりを探りたいという思いを抱いています。私と民俗音楽私は幼少期からクラシック音楽と並行して民俗音楽に関わっており、演奏スタイルやサウンドスケープに関して、2つの伝統の類似している点にも対照的な点にも魅了されてきました。私にとってこれら2つのジャンルは、互いを豊かにするもので、その組み合わせは、私の音楽的アイデンティティにもなっています。クラシック・ヴァイオリンとハルダンゲル・フィドル自国の民俗音楽と民族的伝統に触発された作品をレパートリーとしてまとめることはとても興味深いことだと思います。そのようなレパートリーは、自然に心地よく寄り添うこともありますが、時には違いを鮮明にするような対照的な要素を含むこともあります。そしてこのコントラストこそが、クラシック・ヴァイオリンとの親和性と民俗音楽のDNAを持つハルダンゲル・フィドルへの道を切り開くものなのです。両方の楽器を同じプログラムに参加させたり、同じ音楽を演奏したりすることに矛盾はありません。私にとって、外部からの影響を受け入れることは常に重要であり、その意味でも現代の作曲家がしばしば民俗音楽を素材に用いていることは素晴らしいことだと思います。「ペール・ギュント」の新たな装い今回、「ペール・ギュント」は、トルモ・ツヴェーテ・ヴィークの編曲により、新たな装いと音で鳴り響くようになりました。私は何年も前からこのプロジェクトのアイデアとビジョンを持っていて、音楽の一部はハルダンゲル・フィドル、ソロ・ヴァイオリン、弦楽オーケストラとの組み合わせにぴったりだといつも考えていました。民族音楽とハルダンゲル・フィドルがグリーグのインスピレーションの源であることを十分に認識した上で、、より深く素材を掘り下げたいと思ったのです。即興演奏新しく編曲された「ペール・ギュント」のいくつかの曲では、ハルダンゲル・フィドルで即興演奏もおこなっています。これは民俗音楽の世界ではごく自然なことでもあり、音楽の中に感じる自由さは、クラシックというジャンルに持ち込む民俗音楽の伝統として共感できるものです。ヴァルドレス地方の曲このプロジェクトは、「ペール・ギュント」の音楽の民俗的ルーツを蘇らせることで、ノルウェーの民俗音楽とクラシック音楽の繋がりを探ろうとするものですが、その模索の過程で、編曲者のトルモ・ツヴェーテ・ヴィークと一緒に仕事をしたことは、刺激的でやりがいのあることでした。  私はハルダンゲル・フィドルのある種の特質を引き出したいと思っていたので、事前にいくつかの伝統的な曲、特にヴァルドレス地方の曲を彼に送ってもいます。ラグンヒル・ヘムシング(解説書より抄訳)↪目次 ハルダンゲル・フィドルとノルウェー民族音楽 by ラグンヒル・ヘムシングノルウェーの国民的楽器ハルダンゲル・フィドルはノルウェーの国民的楽器です。その名前は17世紀半ばにノルウェー西部のハルダンゲル地方で発見されたことに由来しています。  ハルダンゲル・フィドルの豊かで独特な音色は、いわゆる共鳴弦(下弦)によるものです。この楽器は通常、上4本、下5本の計9本の弦がありますが、中には下弦も4本で計8弦のものもあります。音の出る仕組み上の4本の弦を弓で弾くと、ブリッジ(駒)が振動して下弦が共鳴し、ハルダンゲル・フィドル特有の美しく豊かな音色が奏でられます。  グリーグはこの楽器を熟知しており、「ペール・ギュント」の「朝の気分」の最初の音は、まさにハルダンゲル・フィドルの下弦の音、A F♯ E D E F♯に対応しています。民俗音楽の伝承民俗音楽は楽譜に書き留められることはありませんでした。それは、音楽家同士の間で受け継がれ、伝承されてきたもので、例えばスロット(民俗音楽の旋律のこと)は、演奏する人の影響を受けて微妙に変化し、それが受け継がれていきました。そのため、ヴァイオリン奏者はスロットを演奏する際、その曲の伝承を認識しながら、同時に自分自身の痕跡も残しています。これは即興演奏の一種であり、かつてはモーツァルトやベートーヴェンなどクラシック音楽にも自然に組み込まれていたものです。今日、この伝統は、民俗音楽や、ジャズ、ポピュラー音楽で生き続けています。伝承と創造伝承曲の多くは、滝など自然からインスピレーションを受けています。滝の音はたくさんの周波数で構成されていますが、ハルダンゲル・フィドルの弦はまさにそういった魔法のような音を生み出すことができるのです。  滝に食べ物を捧げると、より良いフィドル奏者になれる、より大胆でエネルギッシュで繊細なサウンドが得られると信じているフィドル奏者に関する多くの神話があります。もちろん、これを笑い飛ばすことは簡単ですが、2つの重要なことを思い起こさせてもくれるのです。  1つ目は、フィドル奏者は常に自分の技術と表現力を高めることに全力を注いできたということです。もうひとつは、民俗音楽における個人的な要素の強さです。フィドル奏者は伝統を十分に尊重しながらも、常に創造的なものを形作りたいと思って演奏しています。そしてそれが今回の私たちの狙いにも繋がっています。ラグンヒル・ヘムシング…

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