出荷目安の詳細はこちら商品説明中低音弦の響きで心地良く迫る、パッヘルベルの思わぬ素顔ターフェルムジーク・バロック・オーケストラやアリオン、レズィデー・ユルーズなど、カナダ第一線の世界的古楽器アンサンブルのメンバーとして活躍しつつ、ソロでも注目を集めてきた通奏低音の達人たちによる「スペース・タイム・コンティヌオ」。満を持しての「ANALEKTA」レーベルからの第一弾リリースは、幼少期の大バッハにも大きな影響を与えたパッヘルベルの作品集です。 イタリアのコレッリと同じ年にニュルンベルクで生まれ、オルガンの大家として活躍したヨハン・パッヘルベルの音楽の根幹は教会音楽にあり、ここでは当時のドイツ音楽の伝統に鑑み、この作曲家の数多いオルガン音楽を構成するポリフォニーを弦の合奏に編曲したコンソート編成で演奏しています。多くはルター派典礼でも重視されてきた「マニフィカト」の伝統的な旋律をもとに、全ての教会旋法に合わせて書かれたオルガン向けプレリュード群が原曲ですが、注目すべきはチェロに類する中低音弦楽器ばかりが使われている点。当時はチェロがまだ今の形に定まっておらず、本盤の奏者たちは曲に応じてチェロ・ピッコロや五弦チェロなど比較的高い音域まで対応した楽器も使用、トリオ・ソナタ編成向けに書かれたパルティータではヴァイオリン・パートをそうした小型チェロで演奏。透明感とグルーヴ感が併存する現代カナダの作曲家マクシム・マッキンリー
1979-
の作品も収録しつつ、重苦しさとは無縁なバロック中低音弦コンソートに耳が慣れたタイミングで、不意に有名な『カノン』もさりげなく聴かせる曲順も好感度大。単なる歴史探訪に終わらない古楽器演奏の「今」を示す、カナダ古楽界の成熟あればこその良盤です。(輸入元情報)収録情報
パッヘルベル:● 第3旋法によるマニフィカト=フーガ第7番 P300*
● 第3旋法によるマニフィカト=フーガ第5番 P298*
● パルティータ第5番ハ長調 P374〜『音楽の快楽』より(Sonata/ Aria/ Trezza*/ Chaconne)
● 第4旋法によるマニフィカト第2番 P307
● 第4旋法によるマニフィカト第5番 P310*
● 第4旋法によるマニフィカト第7番 P312*
● サラバンド『溜息まじりに恋する男』(パッヘルベル作と同定)
● 第5旋法によるマニフィカト第7番 P320*
● 第5旋法によるマニフィカト第9番 P322
● 第5旋法によるマニフィカト第3番 P316*
● チャコーナ(シャコンヌ) ヘ短調 P43*
● 第8旋法によるマニフィカト第9番 P352*
● 第8旋法によるマニフィカト第6番 P349*
● カノン ニ長調 P37
● 第1旋法によるマニフィカト=フーガ第1番 P257*
● 第1旋法によるマニフィカト=フーガ第4番 P260*
● 第1旋法によるマニフィカト=フーガ第17番 P273*
● 第1旋法によるマニフィカト=フーガ第2番 P258*マッキンリー:
● ボロメオの環パッヘルベル:
● 第6旋法によるマニフィカト=フーガ第1番 P326* スペース・タイム・コンティヌオ(古楽器使用) アマンダ・ケースマート(チェロ、5弦チェロ、指揮、編曲*) アンドレア・ステュアート(チェロ) カミーユ・パケット=ロワ(チェロ) エリナー・フライ(チェロ、チェロ・ピッコロ) シルヴァン・ベルジェロン(アーチリュート) リュク・ボーセジュール(オルガン) 録音時期:2022年1月20-22日 録音場所:モントリオール郊外リヴィエール=デ=プレリー、サン=ジョゼフ教会 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)