出荷目安の詳細はこちら商品説明日本語解説付きドニゼッティ・オペラの聖地ベルガモより充実の『ラ・ファヴォリート』登場!時は14世紀。ガリシアのサンチアゴ・デ・コンポステーラの修道士フェルナンは、ある日祭壇の前で祈っていた美しい女性レオノールに心を奪われ、修道院長バルタザールの咎めにも聞く耳をもたず、修道院を追放されます。フェルナンはレオノールを追ってレオン島を訪れますが、実はレオノールはカスティリア国王アルフォンス11世の愛人でした。その事実をひた隠しにし、フェルナンを遠ざけようとしたレオノールも、彼への愛を諦められず・・・ 『ラ・ファヴォリート』(1840)は、『アンナ・ボレーナ』(1830)、『愛の妙薬』(1832)、『ランメルモールのルチア』(1835)、『連隊の娘』(1839)などのヒット作により一世を風靡する人気作曲家としてパリを訪れたドニゼッティがフランス語の台本に作曲。パリ・オペラ座での上演は大成功を収めました。後にこの作品はフランス国外での上演に際し、翻訳された台本に当局の検閲により登場人物の相関関係に改変が加えられた結果、『ラ・ファヴォリータ』として知られるイタリア語版が、20世紀の後半に至るまで世界各地での上演の主流となりました。しかし近年、ドニゼッティの作品を作曲家の意図したオリジナルの姿で上演する機運が高まり、ドニゼッティ音楽祭2022における本上演でも、レベッカ・ハリス=ウォリックによるオリジナルのフランス語台本による比較校訂版スコア(1997、リコルディ社)を採用しています。 スペインの舞踏集団ラ・フラ・デルス・バウスで活躍し、2012年ブエノスアイレスのコロン劇場の『ニーベルングの指環』の短縮版の上演で演出を担当して話題を集めたヴァレンティナ・カラスコによる演出は、シンプルな舞台装置によってドラマの流れを明確に示しつつ、第2幕の戦勝を祝うバレエのシーンでは、王宮に侍(はべ)る大勢の年老いた愛妾たちが踊りながら王を嬲(なぶ)るものの最後は檻に閉じ込められる、というユニークな解釈を加えています。 レオノール役のアンナリーザ・ストロッパ、フェルナン役のハビエル・カマレナ、アルフォンス11世役のフロリアン・センペイ、バルタザール役のエフゲニー・スタヴィンスキーら錚々たる歌唱陣が歌い上げる名アリアと重唱の数々に彩られたこの壮大な作品を、ドニゼッティ音楽祭の音楽監督を務めるリッカルド・フリッツァの引き締まったタクトが表情豊かに描き尽くしています。(輸入元情報)