ペッテション(1911-1980) / 『アラン・ペッテション・コンプリート・エディション』 クリスティアン・リンドベルイ、レイフ・セーゲルスタム、ノールショピング交響楽団、他(17SACD+4DVD)


 ペッテション(1911-1980) / 『アラン・ペッテション・コンプリート・エディション』 クリスティアン・リンドベルイ、レイフ・セーゲルスタム、ノールショピング交響楽団、他(17SACD+4DVD)

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出荷目安の詳細はこちら商品説明完全限定盤! 「BIS」レーベルの大偉業!未発表作品を含むペッテション作品がボックスで登場!最新リマスタリングによる17枚のSACDハイブリッド盤に加えペッテションのドキュメンタリーDVDが4枚!「BIS」レーベルの大偉業。アラン・ペッテションの17曲の交響曲、室内楽曲、声楽曲など未発表作品を含む全作品がボックスで登場。このたび初SACDハイブリッド化されたディスクも多く、マティアス・シュピツバルトによる最新リマスタリングでお届けします。 ペッテション作品の録音は世界中の専門誌で数々の賞を受賞。非常に高い評価を得ています。ペッテションの音楽は唯一無二。壮大な構想、情熱、ダイナミズムという点ではマーラーの交響曲に匹敵するほど大規模で、20世紀の他の作曲家とはまるで違う世界が広がります。 貧しい労働者階級人々の住む界隈で育った子供時代を反映させた作品も多く、ペッテションの人生をあらわしたかのような暗黒で暴力的なパッセージが随所にあらわれるのが作品の特徴。一方、澄みきった響きや天国を夢見ているかのような美しい旋律もまたペッテション作品の魅力です。 当ボックスでは17枚のSACDハイブリッド盤に加えて、ペッテションと彼の作品について、さらにはペッテションを知る音楽家たちが出演した4枚のDVD(NTSC)も付き、300ページほどのブックレット(欧文)も興味津々です。(輸入元情報)

ペッテション

グスタフ・アラン・ペッテション

1911-1980

はストックホルム郊外のスラムに育ちます。鍛冶職人の父親はアルコール中毒で、粗暴な人物であり、一方、母は暴力に無抵抗を貫いた信心深い女性で、この母がときおり歌う賛美歌の美しさがアラン少年に与えた影響にはかなり深いものがあったと思われます。アラン少年はアルバイトでこつこつ貯めたお金でヴァイオリンを購入、独学でヴァイオリンの演奏をなんとか習得すると、15歳のときにストックホルム王立音楽院を受験、しかしハードルは高く、4年連続で試験に落ち、ようやく5年目にして入学が叶うことになります。 ペッテションはここで苦学を重ねながらヴァイオリンとヴィオラ、作曲を学び、卒業後、1940年から1950年にかけてストックホルム・コンサート協会管弦楽団とスウェーデン放送のアンサンブルでヴィオラ奏者として活動する一方、ブロムダールやオルソンに作曲を師事、1949年に、「弦楽四重奏とヴァイオリンのための協奏曲」で作曲家として本格的にデビューします。 この間、1943年にはグードルン・グスタフソンと結婚し、以後約30年に渡って住むこととなった南ストックホルムの小さなアパートに転居します。 その後、1950年にパリに留学し、オネゲル、ミヨー、メシアンらに作曲を師事するほか、レイボヴィッツからは12音技法を学びますが、ペッテションは結局12音技法には否定的でした。 2年の留学の後、スウェーデンに戻った41歳のペッテションは、多発性関節症を発病。ヴィオラの演奏に支障を来たすようになってしまい、オーケストラを辞した彼は演奏家としての活動を停止、作曲に専念する道を選びます。 以後のペッテションは常に関節の痛みに悩まされるようになりますが、1950年代はまだそれほど重くは無かったようで、交響曲第2番、第3番、第4番といった作品や、「弦楽四重奏とヴァイオリンのための協奏曲」など、身につけた技法を率直に作品に反映した曲が多くなっているのが特徴的。 しかし1960年代に入ると状況は一変します。関節の痛みはもはや尋常ではなく、交響曲第5番は、その後のペッテションを特徴づける異様なまでの激しさ・暗さに彩られるようになり、第6番、第7番、第8番と、連続していわゆる「ペッテション的」な傑作を書き上げてゆくことになるのです。 特にドラティが注目して初演した第7番と第8番、第10番は評判となり、国際的にもペッテションの名が知られるようになります(余談ながらドラティの見出した現代モノというとジェラルドの『ペスト』が思い出されますが、あれも同じ頃の出来事でした)。 こうした成功を受けてか、1970年にはペッテションはスウェーデン音楽アカデミーの会員に選ばれるという栄誉に浴しますが、しかし、この頃、多発性関節症のほかに腎臓病を併発、いっそう悪化する健康状態の中で、巨大な交響曲第9番を書き上げ、引き続き今度は入院先で双生児的作品とも呼ばれる交響曲第10番と第11番を完成させます。 まさに鬼気迫る作曲人生ですが、1973年になると、ウプサラ大学創立500年記念祝典のために「深遠な感覚の中で現代の社会性を持った」作品を書くよう委嘱され、ペッテションはこれに彼にとって初の試みとなるカンタータ的な交響曲を書いて応えます。大学の記念祝典に、南米チリのサンチャゴで起こった労働者の虐殺事件を題材とするあたり、ペッテションならではといった印象ですが、力強く悲劇的な作品はわかりやすさも兼ね備え、「現代の社会性」を見事に織り込んだ「深遠な感覚」をよく伝えているものと思われます。 晩年のペッテションは、長年に渡って住み続けた騒々しいアパートから、閑静な住居へと引っ越したこともあってか、健康状態に反比例して創作意欲が増しているのに驚かされますが、しかし、すでにペッテションは癌に蝕まれており、1980年6月20日、帰らぬ人となってしまいます。(HMV)

収録情報

アラン・ペッテション・コンプリート・エディションDisc1(77:54)1. 交響曲第1番(1951)〜クリスティアン・リンドベルイ校訂版2. 交響曲第2番(1952/3) クリスティアン・リンドベルイ指揮、ノールショピング交響楽団 録音:2010年5月〜6月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピングDisc2(70:52)1. 交響曲第3番(1954-55)2. 交響曲第15番(1978) レイフ・セーゲルスタム指揮、ノールショッピング交響楽団 録音:1993年5月29日(1)、1994年3月24,25日(2)/リンシェーピング・コンサートホールDisc3(65:13)1. 交響曲第4番(1959)2. 交響曲第16番 (1979) ユルゲン・ペッタション(アルト・サクソフォン:2) クリスティアン・リンドベルイ指揮、ノールショピング交響楽団 録音:2013年1月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピングDisc4(68:53)1. 交響曲第5番(1960-62)2. ヴィオラ協奏曲(1979)〜独奏パートの補完:エレン・ニスベト エレン・ニスベト(ヴィオラ:2) クリスティアン・リンドベルイ指揮、ノールショピング交響楽団 録音:2017年6月(1)、2020年1月13-17日(2)/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピングDisc5(80:53)1. 交響曲第6番(1963-66)2. 弦楽のための協奏曲第1番(1949-50) クリスティアン・リンドベルイ指揮、ノールショピング交響楽団(1) クリスティアン・リンドベルイ指揮、ノルディック室内管弦楽団(2) 録音:2012年1月(1)、2007年3月(2)/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピングDisc6(71:27)1. 交響曲第7番(1966-67)2. 交響曲第11番(1973) レイフ・セーゲルスタム指揮、ノールショッピング交響楽団 録音:1992年4月29,30日(1)、1992年12月17日(2)/リンシェーピング・コンサートホールDisc7(71:31)1. 交響曲第8番(1968-69)2. 交響曲第10番(1972) レイフ・セーゲルスタム指揮、ノールショッピング交響楽団 録音: 1997年3月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピングDisc8(70:11)
● 交響曲第9番(1970) クリスティアン・リンドベルイ指揮、ノールショピング交響楽団 録音:2013年1月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピングDisc9(79:45)1. 交響曲第12番『広場の死者』(1973-74)(詩:パブロ・ネルーダ)2. 8つの裸足の歌(1943-45)〜オーケストレーション:アンタル・ドラティ エリク・エリクソン室内合唱団、スウェーデン放送合唱団(1) クリスティアン・リンドベルイ指揮、ノールショピング交響楽団(1) アンデシュ・ラッション(バリトン:2) クリスティアン・リンドベルイ指揮、ノルディック室内管弦楽団(2) 録音:2019年3月&2020年1月(1)、2007年3月(2)/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピングDisc10(66:46)
● 交響曲第13番(1976) クリスティアン・リンドベルイ指揮、ノールショピング交響楽団 録音:2015年1月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピングDisc11(79:56)1. 交響曲第14番(1978)2. 弦楽のための協奏曲第2番(1956) クリスティアン・リンドベルイ指揮、ノールショピング交響楽団(1) クリスティアン・リンドベルイ指揮、ノルディック室内管弦楽団(2) 録音:2016年1月(1)、2007年3月(2)/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピングDisc12(61:06)1. ヴァイオリン協奏曲第2番(rev.1977)2. 交響曲第17番(断章)(1980)〜マルクス・ブリルカ&クリスティアン・リンドベルイによる補完 ウルフ・ヴァリーン(ヴァイオリン:1) クリスティアン・リンドベルイ指揮、ノールショピング交響楽団 録音:2017年1月(1)、2018 年1月(2)/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピングDisc13(54:00)
● 弦楽のための協奏曲第3番(1956-57) クリスティアン・リンドベルイ指揮、ノルディック室内管弦楽団 録音:2006年5月/ヘグドーンゲル教会、ハルノサンドDisc14(59:30)1. ヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲(1949)2. 2つの悲歌〜ヴァイオリンとピアノための(1934)3. アンダンテ・エスプレシーヴォ〜ヴァイオリンとピアノのための(1938)4. ロマンツァ〜ヴァイオリンとピアノのための(1942)5. ラメント〜ピアノのための(1945)6. 4つの即興曲〜弦楽三重奏のための(1936) ウルフ・ヴァリーン(ヴァイオリン:1-4,6) 弦楽四重奏団(スーイエ・パク:第1ヴァイオリン、ダニエル・ヴラシ・ルカヒ:第2ヴァイオリン、ゲルマン・チャクロフ:ヴィオラ、アレクサンダー・ウォルハイム:チェロ)(1) トーマス・ホッペ(ピアノ:2-5) ゲルマン・チャクロフ(ヴィオラ:6) アレクサンダー・ウォルハイム(チェロ:6) 録音:2022年9月5,6日(2-4)、11月28日〜12月2日(1,5,6)/聖ニコデモ教会、ノイケルン、ベルリンDisc15(87:10)1. 2つのヴァイオリンのための7つのソナタ(1951)2. フーガ ホ長調〜オーボエ、クラリネット、ファゴットのための(1948)3. 交響的楽章(1973)4. 幻想曲〜ヴィオラ独奏のための(1936) デュオ・ジュラン(ヴァイオリン・デュオ:1) レンナルト・ヴァリーン(ピアノ:1) ノールショピング交響楽団員(トマス・ブーディーン:オーボエ、アルバロ・パストル・ヒメネス:クラリネット、リヌス・ビョーンスタム:ファゴット)(2) クリスティアン・リンドベルイ指揮、ノールショピング交響楽団(3) エレン・ニスベト(ヴィオラ:4) 録音: 1999年7月、8月/ダンデリード・グラマー学校(1) 2023年5月19日(2)、2023年1月13日(3)/ルイ・ド・イェール・コンサートホール、ノールショピング 2020年5月29日/聖ペテロ教会、ダンデリード(4)Disc16(50:33)
● 『人の声』〜独唱者、混声合唱と弦楽オーケストラのための(1976)…

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