立てる、座れる。控えめだけど、時々洒落てる。ひとつあるとうれしいって、こういうこと!
石巻スツールは、アメリカの家具会社ハーマンミラーが行った、仮設住宅の住民や小学生たちと一緒に家具をつくるワークショップのために設計されました。このスツールをデザインするにあたり、石巻工房のメンバーは仮設住宅の現状をリサーチしました。仮設住宅では、ビールケースをスツール代わりに使っている人たちが少なからずいます。また、天袋に荷物を入れるときの踏み台、玄関で靴を履くときの椅子が必要とされていました。そこで、このコンパクトかつ軽やかなスツールをつくることになりました。 「ビールケースを椅子代わりにしていて」「天袋に荷物を出し入れする時の踏み台がほしい」「玄関で靴を履くのにちょっと座れるところがあれば助かる」仮設住宅の暮らしから聞こえてきた声を形にするため、アメリカの家具会社ハーマンミラーと行ったワークショップで設計したのが、ISHINOMAKI STOOLです。軽やかでコンパクト、これ一つで何役もこなします。狭い空間でも邪魔にならない省スペース性、日々に溶け込むシンプルなデザイン。多くの市民に重宝されたそのささやかな感動が静かに広がり、今では石巻工房を代表する製品のひとつとなりました。
※垂直荷重による強度試験結果:最大荷重値7t(宮城県産業技術総合センターにて) 座っても乗せても、ハの字が効く。軽く腰かけてみてください。座面(天板)上に重さが加わると、“ハの字”に組まれた脚部の構造が本領を発揮し、どっしりと落ち着く。屋外のワイルドな設置地面を想定した、DIYならではのアイデアです。多少凸凹した地面に置いても、加重によってガタつきが軽減されますので、ぜひ体感してください。 変化を見つめながら、そっと育てています。当初は屋外使用を前提に、脚先に角度を付けて接地面を減らし、劣化防止やぬれた地面から雨を吸いすぎないための工夫を施していました。現在では屋内使用も考慮して、水平加工もプラス。デザイン面でも少しずつブラッシュアップを加え、時の流れや使う人の暮らしを感じながら、ISHINOMAKI STOOLは静かに成長しています。 さあ、どうやって使います?キッチンでしょっちゅう使うという人がいます。小物を飾るという人や、お客様が増えた時の椅子として出すという声もあります。片手で持てる軽さなのに頑丈だから、あちこちに動かしてはがしがし乗る、座る。とにかく遠慮はいりません。たまには何も置かないで眺めてみると、なぜでしょう、心がほっと落ち着いたりします。
■商品詳細
商品名
ISHINOMAKI STOOLデザイナー
芦沢啓治 KEIJI ASHIZAWAサイズ
幅:370mm 奥行き:400mm (座面:295mm) 高さ:420mm樹種
屋久島地杉■屋久島地杉について 屋久島地杉(屋久島の麓で植林後30年〜60年の地杉)は、本州北部の杉に比べて成長速度が1/3ほどで、木目が緻密になり、また、多湿な環境下で 生育するため、油分が多く、朽ちにくい特性があり、日本のレッドシダーとも呼ばれる木材です。小節が多く、レッドシダーよりも重さがあり、耐候性が高いのが特徴です。
■注意事項 ・塗装をお楽しみいだだけますが、強度を増すため接着剤を使用している箇所では塗料がはじかれてしまうことがあります。 ・使用場所の床に傷が付いてしまう場合があります。ご注意下さい。 ・木材の状態により表記サイズに若干の誤差が生じることがございます。 ・無垢材の特性上、表面にサンダーがけでは解消しきれない傷等がある場合があります。 ・木材全般の性質上、太陽光(紫外線)による色あせ、湿度・温度、または経年変化に伴い内部応力の反発によって「そり」や「ねじれ」「割れ」といった現象がおこる可能性があります。 ・座面上に加重が掛かる事によって脚部の開きより安定する構造になっております。無加重状態では多少のガタツキが生じることもあります。