【パーカーポイント 92点】
NVシャンパンの中でも最高峰のひとつ この30年間、最高級のシャンパーニュを造るために研究を重ねてきた。この研究の集大成の第一歩ともいえるのがエスプリ・ナチュール。ナチュールとはいわゆるヴァン・ナチュール(自然派ワイン)ではなく、自然と共存しシャンパーニュ造りに取り組むという信条を表す。アルゴンヌ製木樽、テラコッタ製卵型タンク等で醸造。完熟した桃や洋ナシなどのフルーティーな香りの中に、バニラや白コショウのニュアンスが感じられ、ピノ・ノワール主体のシャンパーニュならではの芳醇さと、軽やかなタンニンが印象的。アンリ・ジローの最大の特徴である木樽は、アルゴンヌの森の樫の木から作られている。アンリ・ジローは葡萄木のテロワールだけでなく、アルゴンヌの森の木樽のテロワールにまでこだわっている。(オフィシャルサイトより)白い花、アプリコット、ヘーゼルナッツ、トロリとした口当たり、軽やかで、ヴァニラのタッチ、ややタイトで、フレッシュなテクスチャー。味わいはまろやかで、イージー・ドリンキングなアペリティフ向け。ベース年は2015。ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%、リザーヴワインは50%。アイのブドウ40%を主体に、残りはモンターニュ・ド・ランスから。デゴルジュマンは2018年9月27日。(山本 昭彦氏のコメント ワインレポートより) 生産者アンリ ジローHenri Giraudワイン名エスプリ ナチュールEsprit NatureヴィンテージNV容量750ml解説パーカーポイント: 92点予想される飲み頃:2020 - 2030Based on the 2017 vintage (complemented with some 50% from the house's perpetual reserve) and disgorged in January 2020, the latest rendition of the NV Brut Esprit Nature is showing very well, mingling aromas of yellow orchard fruit and peach with nuances of toasted bread, candied peel, white flowers, clear honey and fresh almonds. Medium to full-bodied, fleshy and enveloping, it's elegantly vinous, with lively acids and a long, delicately oak-inflected finish. Fermented in barrels, some 20% of the blend derives from domaine holdings.(End of March 2021, The Wine Advocate 1st Apr 2021) 樽使いの魔術師 アンリ ジロー Henri Giraud アンリ・ジローの歴史は創業者フランソワ・エマールが1625年、アイ村に畑を手に入れたことから始まります。現在のアイ村の所有畑は8ha。12代目のクロード・ジローが樽使いにこだわる「フュ・ド・シェーヌ 1990」を世に出し、世界的な注目を集めました。アイ村出身のセバスチャンは1973年生まれ。アンリの娘と結婚し、シャンパーニュでビオディナミを先駆的に研究した醸造家ジョルジュ・アルディからシャンパーニュ造りを学びました。樽で森のテロワールを表現するアンリ・ジローは樽使いの魔術師と呼ばれます。2016年に醸造施設からステンレスタンクをなくして、卵型コンクリート槽や樽を発酵や熟成に使っています。かつてはランスに大勢いた樽職人がいなくなったため、アンリ・ジローは自らアルゴンヌの森に分け入って、190-300年の高樹齢の木から、良質の樽材を探します。樫の木が育つテロワールの違いが、シャンパーニュに映し出されます。アンリ・ジローのシャンパーニュは、樫の木の区画によって、下草やキノコの香りが出たり、果実が前面に出る場合もあります。ピノ・ノワールに強いアイ村のメゾンアイ村はヴァレ・ド・ラ・マルヌの中でも優れた村の集まるグランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌの筆頭格です。日照時間の長い南向き斜面は、マルヌ川の反射を受けて熟度が上がる一方で、川から吹く涼しい風がフレッシュ感をもたらします。石灰岩土壌がベースですが、崩落した土壌がたまる斜面下部は表土が厚い。下部はシャルドネを植えて、豊満なピノ・ノワールとバランスをとっています。 アンリ ジロー 一覧へ