古田温州 杉山温州の枝変わりである。 樹勢は杉山温州より強く、結実性は良好で、連年結実し豊産性である。成熟期は、12月上旬と遅いが、比較的糖度が高く豊産性で、栽培しやすい貯蔵向きの品種である。また、浮皮の発生も比較的少ない。 ・来歴 徳島県勝浦郡勝浦町の古田源一氏が、自園の杉山温州の枝変わりとして発見した。成熟期は、12月上旬と遅いが、比較的糖度が高く豊産性で、栽培しやすい貯蔵向きの品種である。浮皮の比較的少ない品種である。 (品種登録:1981年 登録番号第171号) (育成者権の消滅日:1989.10.9 古田源一) ・樹の特性 樹勢は、杉山温州より強い。樹姿は、直立性にもなるが、結実して安定すると開張性になる。葉は杉山温州よりやや小さく節間もやや短い。結実性は良好で、連年結実し豊産性である。 ・果実特性 果実は大玉で揃いがよい。果形は杉山温州よりやや扁平である。果面は比較的滑らかで果皮がやや厚い。浮皮の発生は少なく貯蔵性は良好である。果実の成熟期は11月下旬〜12月上旬で、杉山温州より10日程度遅い。着色期の気象条件より、緑色の脱けが悪いことがある。果汁の糖度は高糖系とは言えないが比較的高く、クエン酸含量もやや高めで濃厚な食味である。じょうのうはやや厚く硬い。 糖度が比較的高い割には隔年結果性は弱く、青島温州や川田温州と比較して栽培が容易である。
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