四季橘(カラマンシー) マンダリンオレンジ ×キンカン の交雑品種である。 樹勢は低木性で、枝梢は密生し、葉は小さい、実は小さくて丸いライムに似ている。花は頂部に単生し、年数回開花結実する。 果実は、ほぼ球形の扁球形であり、直径3cm、30g程度の大きさである。果面は鮮橙色で平滑。果皮は緑色か橙色で薄い。また、果皮は甘いのに対して、果肉は柔軟多汁であるが、 酸味がかなり強い。 ・来歴 欧米では、カラマンシーと言われ、東南アジアで開発され、特にフィリピンで人気がある。欧米では、酸オレンジ、カラマンディンオレンジと言われる。四季を通じて結実することから中国では四季橘の名がある。日本では、唐金柑、四季成金柑、月橘、紅金柑などとも呼ばれる。 東南アジアに分布するわい性カンキツで、自生すると言われるが実際にはミカンと金柑の雑種と考えられているが、その詳細は不明である。フィリピンで最も多く栽培されている。名が示すように、四季咲性で春、夏、秋に香りの良い花を着ける。 ・樹の特性 樹は低木性で、枝梢は密生し、葉は小さい。花は頂部に単生し、年数回開花結実する。 ・果実特性 果実は、ほぼ球形の扁球形であり、直径3cm、30g程度の大きさである。果面は鮮橙色で平滑。果皮は薄い。果肉は、柔軟多汁であるが、酸味が強く生食には適さない。 フィリピンでは、果実をレモンスカッシュのように利用したり、茶やジンジャーエール等の飲み物に入れられる。マーマレードにもなる。衣類の染み抜き、ご婦人の洗髪、レモンパックの代わりに用いられることもある。 フロリダ等の北アメリカでは果実をつけて観賞用として鉢植えポットが好まれて利用される。