当主はキャリアまだ20年足らずながら実力派の若き造り手、クレイグ・シェアード氏で、彼はエルゼンバーグ醸造学校で栽培と醸造を学び、最終学年の2004年からワイン造りを始めて以来色々なワイナリーで経験を積み、2014年に独立し「エレメンタル・ボブ」を設立しました。ワイナリー名は彼の愛称である 『ファーマー(農夫)のボブ』 から名付けられています。 彼は西ケープ州の個性あふれる様々な小区画の栽培家からブドウを買い付け、昔ながらの伝統的な手法な手法を用いてなるべく人為的な干渉をしない醸造を基本姿勢としながらも、最先端の技術や消費者の趣向に寄り添った彼独自の視点を生かし、クリエイティブかつナチュラルなワインを生み出しています。 このように彼は、「ワインに自分のエゴを投影させたくない。ワインを造るのはブドウ自身だ。」という信条のもと、毎ヴィンテージごとにブドウの出来に合わせて異なるワインを2~4種類造っており、2つとして似たようなキュヴェはありません。しかしそれぞれ最大でも1000本前後という極少量の単位の生産量に抑え、丹念な醸造を心がけ、一貫してナチュラル志向を貫き、酵母添加をはじめとした、窒素、酵素、動物由来の成分、清澄の為の添加物は一切使用していません。 また、キュヴェのネーミング付けやラベルデザインも自身で手掛けており、彼の天性の芸術性が活かされています。穏やかな物腰の奥で柔靭な志を持つ “熱く厚い” 造り手です。