モリヨンとはオーストリアで呼ばれているシャルドネの別名です。藁のような黄金色と、気品のある甘い果実や香ばしいハーブ類が、ミネラルやスパイシーな香りを何度も重ね、華麗さを長く残します。すっきりとしたフィネス溢れる酸とクリーンな口当たりが印象的な、非常にエレガントでいきいきとした味わいです。時代にとらわれない、伝統的な逸品の一つです。 生産地:オーストリア/ズートシュタイヤーマルク 品種:シャルドネ 容量:750mlサットラーホフ Sattlerhof シュタイヤーマルク州ズュート・シュタイヤーマルク 2022.5月 2023.6月ワイナリー訪問 スロベニアとの国境近くにあるズュート(南)シュタイヤーマルク地域は、その起伏に富んだ景観から「オーストリアのトスカーナ」にたとえられる美しいところ。 白品種を中心に栽培されていますが、ソーヴィニヨン・ブランが世界的に高い評価を得ています。 地中海性気候で降水量の多く、夜間の気温の低さがしっかりとした酸と高い香りをもたらしエレガントなワインに仕上がります。 サットラーホフ家は、ズュートシュタイヤーマルクのセルナウ村に1887年から続く農家です。 シュタイヤーマルク州の優良生産者で構成される「シュタイリッシェ・テロワール・ウント・クラシックヴァインギューター(STK)」のオリジナルメンバーの一人で、さまざまな土壌の個性を存分に引き出したワインを生み出しています。STKは、クラシック、エアステ・ラーゲ(一級畑)、グローセ・ラーゲ(特急畑)の独自格付けを持ちます。 STKのグローセ・ラーゲに格付けされた は、ガムリッツ村からロイチャッハ村にかけて広がる畑で、標高451m、石灰質を含む砂に雲母が混じる独特な土壌で、ここで栽培されるソーヴィニヨン・ブランは、たっぷりとした果実味とスパイシーなトーンが特徴。 は、南向きの盆地で貝殻を含むライムストーンの土壌でブルゴーニュ系の品種同じ品種に力を入れています。 エアステ・ラーゲの は、さらさらの砂地の上に小石が重なる畑で、ワインはグースベリーやカシスの香りにハーブや花のような芳香があります。ここではほかにモリヨン(シャルドネ)も栽培しています。 オーナーのヴィリ氏の弟のハネスは併設のレストランのシェフ。400ワイナリーにはホテルも併設されており泊まりがけで訪問っするのもお勧めです。レストランはガイドブック『ゴー・ミヨ』で2トックを獲得する名店です。