天才的テロワールの表現者
この年の霜害によって、全ての畑から収穫することには難しいものがありましたが、ムルソーとその周辺の畑だけは守ることが出来た様です。そこで、バンジャマンは、オート・コートの一部は諦めたものの80hlの量のワインの確保を選び、このブルゴーニュ・ブランには、エレガントでフレッシュ感に富んだスタイルをもたらし、しっかりとした味わいあるものに仕上げることに成功しています。 産地:フランス/ブルゴーニュ 品種:シャルドネ 容量:750mlバンジャマン・ルルー Benjamin Leroux ポマールのドメーヌ・コント・アルマンの責任者として名声を博したのち、バンジャマン・ルルーはイギリスからの資本協力を受け、2007年に小規模なネゴシアンをボーヌの地で立ち上げました。ワインはコート・ドール産のものに限られています。村はシャサーニュ‐モンラッシェからジュヴレ‐シャンベルタンまで、契約栽培の関係を築いていくのが目下の目標ですが、将来的にはブドウ畑の購入も考えています。 この極めて才能豊かな栽培醸造家の持つ将来性にはワクワクさせられます。バンジャマンは、果実の純粋性と極めて滑らかな口あたりをワインで表現する達人で、オークのニュアンスはほんのわずかしか感じさせないようにしています。バンジャマンのお気に入りの白ワイン用ブドウ畑のひとつが、オーセイ・デュレスとムルソーの村境に位置するレ・ヴィルイユです。この畑のワインでは、ムルソーの特徴である重量感が、オーセイ・デュレス脇の渓谷地の特徴であるフレッシュなミネラル風味によって、肉付けされているのです。