Information 商 品 名name Simon Bize Savigny les Beaune 1er Cru Aux Vergelesses Blanc 2019 蔵 元wine maker シモン・ビーズ / Simon Bize 産 地terroir フランス/France>ブルゴーニュ地方/Bourgogne>コート・ド・ボーヌ地区/Cote de Beaune>サヴィニー・レ・ボーヌ/Savigny les Beaune 格 付 けclass A.O.C サヴィニ・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ / Savigny les Beaune 1er Cru ヴィンテージvintage 2019年 品 種cepage シャルドネ100% 種 類 / 味わいtype/taste 白white / 辛口dry 容 量net volume 750ml 輸 入import 正規輸入代理店 ラック・コーポレーション 情 報information ヴェルジュレスの中でも96年にピノ・ノワールからシャルドネへと植え替えた区画。 洋梨やグレープフルーツの果実味にアカシアの蜂蜜を思わせる華やかさがあります。 アフターに感じられるヘーゼルナッツの香ばしさにミネラルのきらめき。実にエレガントな白ワインです。ドメーヌの創設は1880年。サヴィニー・レ・ボーヌという比較的マイナーなアペラシオンにあって、驚くほど緻密で繊細なワインを生み出すドメーヌ・シモン・ビーズ。初代シモン・ビーズがわずかばかりのブドウ畑を耕作して始めました。1950年に孫の3代目シモンがドメーヌを継承すると、ブドウ栽培のみならず、醸造家としての才能にも恵まれた彼は、戦後の経済復興もままならぬ中でドメーヌ元詰めを決意。ドメーヌ・シモン・ビーズのワインは高く評価され、レストランのシェフやソムリエ、さらにワイン愛好家の間で広まっていきました。 1972年にドメーヌを引き継いだのが、3代目シモンの息子、パトリックです。彼はドメーヌの名声をさらに高めると同時に、ブドウ畑を大きく拡張。1995年にラトリシエール・シャンベルタン、1997年にコルトン・シャルルマーニュと、赤白ふたつのグラン・クリュを手に入れることに成功し、ドメーヌの総面積は22ヘクタールに達しました。 そして1998年、パトリックは日本人女性の千砂さんと結婚。長男ユーゴ、長女ナスカというふたりの子どもにも恵まれたものの、2013年10月に61歳の若さで他界。以後、ドメーヌの舵取りは千砂さんと、パトリックの妹で、ヴォーヌ・ロマネのドメーヌ・ジャン・グリヴォに嫁いだマリエルに委ねられています。 ドメーヌでは2008年から、千砂さんの進言によりビオディナミ農法を採用。子育ての過程でシュタイナー教育に興味をもった千砂さんが、シュタイナーの理論が農業とも結びついていることを知り、アンヌ・クロード・ルフレーヴによるビオディナミの勉強会に出席したのがきっかけ。パトリックに相談すると、「セルパンティエールなら試してもいい」と言われたそうです。当時、セルパンティエールの畑はウィルスに冒されており、引き抜くしかありませんでしたが、ビオディナミを実践すると畑の様子が徐々変化。ワインの質は始めてすぐに変わったといいます。「2008年からワインにヴァーティカルなラインが出て、緊張感のあるワインになった」と千砂さん。 ワイン造りは今も昔も変わらない。白ワインは収穫後、ブドウをただちに圧搾し、12時間のデブルバージュ。小樽に移して発酵。クリマに応じて6-12ヶ月の樽熟成を行う。新樽率は15-30%と比較的少なめで、古い樽は5年ものまで使用。バトナージュは機械的には行わず、各樽の状態を見て判断するそうです。赤ワインの醸造も古典的。基本は100%全房です。近年の例外は成熟の難しい区画のブドウを除梗した2007年と、大雨や雹に祟られ完全除梗を決断した2013年。発酵には木桶を使い、柔らかな抽出のためピジャージュは足。その後、樽に移すが新樽率はきわめて低く、まったく新樽を使わないキュヴェも多い。収穫翌年の1月から3月にかけてすべてのワインを瓶詰めします。 シモン・ビーズのワインの特徴は”端正”のひと言。白はきれいな酸味が基調でミネラルに富み、赤はしなやかながらストラクチャーはしっかりしています。いわゆる過剰なところがないのがこのドメーヌの特徴であり、料理と合わせると実においしく、その値ごろ感からもレストラン向けのワインといえるでしょう。 2014年は買いブドウながら、千砂さんが欲しい欲しいと言い続けてきたコルトンの赤(リューディはルナルド)をとうとう醸造。「天国のパトリックからプレゼントが届いた」と千砂さんは語る。また息子のユーゴは現在、ボーヌのリセ・ヴィティコールに通い、頼もしく成長していおり、パトリック亡き後のドメーヌも安泰です。
※インポーター様資料より