慶應義塾大学 先端生命科学研究所 荒川和晴先生監修!Supervisor : Kazuharu Arakawa,Ph.d.(Institute for Advanced Biosciences Keio University)
ヨコヅナクマムシ(Ramazzottius varieornatus) ヨリヅメ目ヤマクマムシ科に属するクマムシで、体長は約0.3mm。札幌市の豊平川にかかる橋の上の苔から発見された。周囲の環境が乾燥すると体内の水分を放出し、生命活動を止めて耐え忍ぶ「乾眠」という能力を持つ。陸に棲むクマムシの多くは、乾眠によって超低温や高温、真空や超高圧、紫外線や放射線などの極限環境に耐性を持つことが知られているが、ヨコヅナクマムシはその中でも特に強い耐性を持つ「最強」の生物である。単為生殖のため、雌の個体のみで繁殖する。(慶應義塾大学 荒川和晴) ドゥジャルダンヤマクマムシ(Hypsibius dujardini) ヨリヅメ目ヤマクマムシ科に属するクマムシで、体長は約0.2mm。イギリスの池から発見された。 周囲の環境が乾燥すると体内の水分を放出し、生命活動を止めて耐え忍ぶ「乾眠」という能力を持つ。 陸に棲むクマムシの多くは、乾眠によって超低温や高温、真空や超高圧、紫外線や放射線などの極限環境に耐性を持つことが知られているが、 ドゥジャルダンヤマクマムシの乾眠能力はクマムシの中では弱い方であり、急速な乾燥には耐えられない。(慶應義塾大学 荒川和晴)