ドメーヌ・ツィント・フンブレヒト アルザス地方ゲベールシュヴィールのフンブレヒト家は、1620年からワイン造りを手掛けてきた由緒ある家柄で、1959年にレオナール・フンブレヒトは同じアルザス地方ヴィンツェンハイムの造り手ジュヌヴィエーヴ・ツィントと合同で、テュルクハイムにドメーヌ・ツィント・フンブレヒトを設立しました。現在所有する41ヘクタールの自社畑の中には、長い歴史と伝統を持つ、ランゲン・ド・タン クロ・サンテュルバンをはじめとする、高名な5つのグラン・クリュの畑が含まれています。ドメーヌ・ツィント・フンブレヒトの経営者であり醸造家でもある12代目当主、オリヴィエ・フンブレヒトは、世界で最難関と言われるワイン資格“マスター・オブ・ワイン”(MW)を1989年に26歳の若さで取得しました。これは、フランス人としては初めて、ワインメーカーとしても二人目という快挙です。 《ワインの品質へのこだわり》 自社畑全てを、有機栽培よりもさらに厳しい規定に沿ったビオディナミ農法に転換し、醸造においては、柔らかな圧力で一晩かけてブドウを圧搾することで、品質の高い果汁を搾り、自生酵母だけを使って大樽での長期発酵(12~18カ月)を行うなど、極限まで品質を追求したワイン造りの手法により、アルザスが誇る至高のテロワールとブドウ品種の個性が最大限に表現された、純粋で凝縮した味わいのワインを生み出しています。 ドメーヌ・ツィント・フンブレヒトのワインは100%自社畑のブドウから造られています。グラン・クリュを含む合計41ヘクタールの自社畑全てが1998年にオーガニック認証(ECOCERT)を受け、2002年にはビオディナミ認証(BIODYVIN)を取得しました。農薬も化学肥料も使わず、天体の影響などの精緻な自然の力を取り入れた農法により、大地の持つ力とテロワールの個性が最大限に発揮され、ワインの芳醇さと複雑性を高めています。
■ ドメーヌ・ツィント・フンブレヒト ミュスカ テュルクハイムテュルクハイムの「ヘレンヴェッグ」の端にある2つの畑から造られます。バラの花のアロマがあり、決して力強すぎず、とても繊細な香水のようです。味わいも同様に、口当たりは繊細でライト、余韻が長く続きます。非常に辛口で、タンニンの強い骨格が美味しさを増し、フィニッシュを力強くしています。口当たりは柔らかいビロードのようで、すでにとても飲みやすく楽しめます。