Roland:スタジオ・モニター・ヘッドフォン:RH-200■ローランド レコーディング用 ヘッドホン

ステレオ・ヘッドホン。スマートフォン等にも。


Roland:スタジオ・モニター・ヘッドフォン:RH-200■ローランド レコーディング用 ヘッドホン

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11,000 円 (税抜き)

 
■スタジオ・モニター・ヘッドホンとは?  一般的にヘッドホンといえばCDやデジタル・オーディオ・プレイヤーの再生音、つまり完成した曲を聴くためのリスニング向けヘッドホンが主流です。リスニング向けヘッドホンにもさまざまな製品がありますが、基本的な方向性としては音楽をいかに気持ちよく、魅力的に鳴り響かせるかを目指しており、そこには開発者の考える魅力的なサウンドを実現するため、固有の色付けがされています。つまり製品それぞれが独特のキャラクターを備えている、といえるでしょう。   リスニング向けに対し、ある意味では対極にあるといえる存在がスタジオ・モニター・ヘッドホンです。これは楽器演奏やミキシング/マスタリング時にモニターするため、つまり、今まさに作っている曲を耳で確認するためのヘッドホン。そのためスタジオ・モニター・ヘッドホンでは原音に対して過剰な色付けは禁物となります。演奏をモニターしたサウンドが実際の演奏音からかけ離れては、プレイヤーが意図した音楽をリスナーに届けることはできません。   スタジオ・モニター・ヘッドホンにまず求められる資質は、原音を忠実に再現できること。そのためには特定の音域だけが突出することなく、全域をバランスよくフラットに出力できることが重要です。一音一音を確認できるよう、ダイナミック・レンジが十分に広く、そして解像感が高いことも必要でしょう。   そして忘れてはいけないのは、じっくりと演奏や曲作りが行えるよう、装着感に優れることも求められます。装着していて不快感を感じるようなヘッドホンでは長時間のステージには耐えられませんし、ルーズ・フィットでは不快感はなくともノリのよい演奏は行えません。   原音を忠実に再生する、この方向性は一見単純なようでありながら、スタジオ・モニターとして万人が満足行くヘッドホンは意外なまでに難しい設計条件です。ローランドは専業楽器メーカーのノウハウを活かし、スタジオ・モニター・ヘッドホンをデザイン。フラットな特性を実現しながら、楽器を弾く楽しさを感じられるサウンドを備えています。
■RH-200について ワイド・レンジで原音に 忠実な再生ができる、 装着感の優れた 楽器モニター用ヘッドホン RH-200は、ネオジウム・マグネットを使用した直径40mmのドライバー・ユニットを利用。 ワイド・レンジ、かつ原音に忠実な高精度のモニタリングができる密閉タイプのモニター用ステレオ・ヘッドホンです。   クリアな音質のため明確な音像が確保でき、ホーム・スタジオでのレコーディングやミキシングはもちろんのこと、放送や音声編集など音楽制作の現場で多用途に活用できます。   また、長時間の使用を配慮し、大型ながらも薄く軽量なハウジングを採用。 装着感に優れ、片耳モニターも快適に行うことができます。
■藤本健氏のコメント   ローランドの密閉型スタジオ・モニター・ヘッドホンとして最もベーシックな製品がRH-200およびRH-200S。ドライバーユニットは40mmを搭載しているためハウジング部はすこし小ぶりで、シリーズ中でも最も軽量なモデルとなっています。   イヤーパッドは上位モデルと同様に柔らかな素材感。すこしサイズが小さいため人によっては耳に被るかもしれませんが、きつく締め付けるデザインではないため、違和感は感じません。かといってルーズではなく、多少頭を振っても問題のないフィット感を実現しており、誰でも満足のいくレベルでしょう。   音質はいかにもスタジオ・モニターという雰囲気で、重低音から高音域までまんべんなく、フラットに出力されます。上位モデルに比べるとドライバー径が小さく、スペック的に再生レンジが狭いことを心配するかもしれませんが、実際に試聴して問題を感じることはありませんでした。本格的なスタジオ・モニターを手ごろな値段で使いたいという人には、十分なレベルで応えてくれるでしょう。本体の軽さと合わせ、持ち運んで屋外でのリスニングにも向いています。   なおブラックのRH-200とシルバーのRH-200Sは本体カラーが違うだけでなくRH-200はカール・コード、RH-200Sはストレート・コードとケーブルの仕様も異なっています。同じヘッドホンを使用スタイルに合わせて選べることも魅力です。
■仕様
●藤本健氏について 1965年横浜生まれ。株式会社リクルートに15年勤務した後、2004年に独立して、有限会社フラクタル・デザインを設立。リクルート在籍時代からMIDI、オーディオ、レコーディング関連の記事を中心に執筆している。以前にはシーケンス・ソフトの開発やMIDIインターフェース、パソコン用音源の開発に携わったこともあるため、現在でもシステム周りの知識は深い。著書に「コンプリートDTMガイドブック」(リットーミュージック)、「できる初音ミク&鏡音リン・レン 」(インプレス・ジャパン)、「MASTER OF SONAR」(BNN新社)、「DTM用語辞典」(BNN新社)などがある。また、AV Watchで「藤本健のDigital Audio Laboratory」、アサヒ・コムで「オーディオステーション」の連載を行う。またAll Aboutでは、「DTM・デジタルレコーディング」担当ガイドも務めている。

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