単なるリプロダクトとは一線を画すデニムトラウザー
John Gluckow by WAREHOUSE(ジョングラッコー バイ ウエアハウス)1910s Netmaker's Trousers(1910s ネットメーカーズ トラウザーズ)デニム デニムパンツ ワークパンツ ヴィンテージ リプロダクト セルヴィッチ 巻き縫い 巻きパンツ 世界屈指のヴィンテージディーラーとWAREHOUSEがタッグを組んで生み出すリプロダクトライン 1995年に塩谷兄弟によって、設立されたWAREHOUSE(ウエアハウス)。 「ヴィンテージ古着の忠実な復刻」というテーマを追求し続けている。 一着のヴィンテージをそれが生産された時代の背景を考察し、糸の一本から生地、縫製、そして洗い加工に至るまで徹底的に研究。 また、ただ復刻するだけではなく、生産された当時の無骨さやブルーワーカーのためのワークウェアであった背景などを重んじ、ヴィンテージ古着の風合いを消さないようにサイズアレンジにも積極的に取り組んでいる。 単なるリプロダクトブランドとは異なる、極限まで突き詰めた製品作りへの姿勢は他に類を見ない。 ファッション業界はもちろんのこと、多くのデニム好きやアメカジ好きからも支持を集め続けているブランドだ。 そんなWAREHOUSEが2022年の秋冬シーズンから始動した新たなプロジェクト「John Gluckow」。 アメリカ東海岸を拠点とするヴィンテージディーラーとして界隈で知らないものはいない存在のジョングラッコー。 高騰が止まらないレアなヴィンテージアイテムを多数所有する同氏のアイテムの中でも極めて珍しいアイテムを日本が誇るリプロダクションのスペシャリストWAREHOUSEが再現するという試みだ。 ヴィンテージを知り尽くしたジョングラッコーとWAREHOUSEの強力タッグによって展開されるアイテムは毎シーズン注目必至である。 今回登場するアイテムは1910年代のユニークなデニムトラウザー。 まず惹かれるのはフロントの一風変わったユニークなデザイン。 当時、このパンツを製造していたメーカーはテントやギアなどの衣類以外のものを本業としていたと考えられており、フロントに配置された左右非対称のポケットは道具を入れるためのもの。 デニムがファッションとして浸透するよりもかなり前の時代になるため、デザイン重視というよりは実用性や耐久性重視で作っていたのだろう。 こうしたモノのヴィンテージは現代ではまずお目に掛かる機会はないので、当時の時代背景やどういう人が穿いていたのかをこのトラウザーズで窺い知ることができるのはリプロダクトであったとしても、かなり貴重と言える。 タテについたシームポケットは補強でデニムがついており、ダブルステッチやトリプルステッチと見紛うようなレベルで頑強にステッチが入れられている。 縫製自体も丁寧で細部に至るまで抜かりがない。 バックポケットは深く大きめで、入れたものを取り出しやすいようにするために位置も高くて少し内側に傾いたような仕様となっている。 また、このトラウザーズはヴィンテージのU.S.NAVYのデニムトラウザーズなどに見られるサイドシームのない、いわゆる「巻きパンツ」。 内側はセルヴィッチ仕様(耳付き)。 加えて、フロントのボタンフライの内側にもセルヴィッチを使用しており、耐久性をかなり考慮した構造。 ワークパンツらしくゆったりワイドなシルエットだが、巻きパンツとなっているため全体としてはすっきりとしており、生地自体もライトオンスなのでストレスのない自然な足運びが可能だ。 アメカジ的ニュアンスでカジュアルに穿くのも良し、少し綺麗めなものと合わせても違和感なく嵌りやすい。 そしてデニムの一番の楽しみといえば経年変化による「色落ち」。 穿きこんでいく過程での表情の変化も人によってさまざま。 一年後、また数年後にはどんな表情に変化しているのだろうか。 想像すればするほどワクワクが止まらない一本である。
■商品番号/ JG-01 メーカー希望小売価格はメーカー商品タグに基づいて掲載しています