珍しいセミヨン100%の辛口で、樽発酵、樽熟成させています。
ボルドーから24kmほど離れたジロンド県の小さな村、リュゴン エ リル デュ カルネにあり、位置的にはフロンサックの西隣になります。生産量は年間35,000から45,000本という小規模な造り手です。シャトー名の「ヴィエイユ シャペル(古い教会)」は、敷地内にある12世紀に建てられた古いチャペルに由来しています。葡萄畑があるのはドルドーニュ河の河岸に広がる沖積土で、セラーの目の前に水面が広がります。そのため、河からの風が畑を乾かし、ベト病やウドンコ病が発生しやすいボルドーでのオーガニック栽培にメリットを与えています。さらに、泥を含んだ河の水が、夏は冷蔵庫のような、冬はヒーターのような役割を果たし、温度を調節してくれます。ドルドーニュ河土壌の組成は、砂利質粘土と粘土質に分かれています。植密度は1ha当たり3,700ー4,600本。1畝ごとに草を生やし、土中の根の競争を高めています。剪定は収穫量をコントロールするためではなく、品質と集約度のバランスを調整するために行っています。剪定を適切に行っているため、グリーンハーベストは行いません。赤ワイン用の圧搾には、水圧を利用した手動の木製バスケット型圧搾機を使用しています。1度のプレスに2時間ほどかけてゆっくりと行います。時間はかかりますが、柔らかいプレスが出来る点がメリットです。中をコーティングしていないコンクリートタンクはワインにとって理想的な微量の酸化をもたらし、ワインはゆっくりと熟成することが出来ます。赤ワインは、発酵前に2ー4日間(年により異なる)、低温マセラシオンを行います。コンクリートタンクで発酵、ピジャージュは機械ではなく人の手で行っています。樽熟成後、コンクリートタンクに寝かせておくと沈殿物が下に溜まり、フィルターを通す必要が無くなります。SO2は使用しますが、非常に少量です。セミヨンを100%使用し、樽発酵、樽熟成させたキュヴェです。「発酵から樽で行うことでワインを酸化に慣れさせると、樽熟成させた際に樽の香りがワインに付き過ぎません」とフレデリックは話していました。平均樹齢は50年、栽植密度は4700本/ha。土壌はシルト質粘土です。区画ごとに収穫し、フレンチオークの新樽で発酵させます。バトナージュは行いません。その代わり、ローラーの付いた樽を使い、回転させて澱と攪拌します。そのまま樽で6ヶ月熟成させます。ろ過せずに瓶詰めし、1年瓶熟させると、樽と果実味のバランスが良くなります。熟した柑橘系の果実のエレガントなアロマと樽の要素がバランスよく混ざり合っています。口に含むと深みがあり、非常に豊かな果実味があります。 内容量 750ml 原材料 ブドウ品種:セミヨン 保存方法 冷暗所にて保存 原産国名 フランス ボルドー 輸入者 稲葉