マニキュア(ポリッシュ)を素早く優しく落としてくれる除光液(リムーバー)。コットンに含ませ除去すると、ほんのりオレンジの香りもする除光液。ネイルケア専門サロンの施術でも使用中
除光液とは?
一般的なマニキュアを落とすときに使っていただく溶剤を除光液といいます。除去液やエナメルリムーバーやポリッシュリムーバーなどとも呼ばれます。※除光液では、ジェルネイルや一部特殊なマニキュアは除去できませんのでご注意ください。
除光液の主成分
一般的に、除光液は「アセトン」という有機溶剤が主成分です。マニキュアは主に樹脂と顔料でできています。アセトンは樹脂を溶かすことができるため、除光液の主成分として使用されています。このため、アセトンを使っている除光液は、重ね塗りしたマニキュアでもラメを使用したマニキュアでもある程度のマニキュアはスムーズに落とすことができます。 また、除光液の独特のツンとしたにおいは、「アセトン」によるものです。 アセトンの利点 ・樹脂を溶かすことができる ・水に溶ける ・油を溶かすことができる アセトンの欠点 ・においが強い ・揮発性が非常に高く、強い引火性をもっている ・油を溶解しすぎて、皮膚や爪の油分まで除去してしまう よくある、「除光液を頻繁に使用していると爪が白っぽくなってしまった!」というのは、油分が奪われて爪が乾燥してしまったことが原因である場合がほとんどです。「ノンアセトン」や「アセトンフリー」の除光液とは?
ノンアセトン除光液やアセトンフリー除光液は、成分にアセトンが使われていない除光液のことで、一般的には安心な除光液と言われる場合もあります。 しかしながら、これらの除光液にもマニキュアを落とすためにアセトンは含まれていないものの、アセトンに代わる有機溶剤が配合されているものが多々あり、それら有機溶剤も化学物質のため爪への影響はやはりゼロではありません。 結果として、主成分の有機溶剤も少なからず皮脂を落としてしまうので、ノンアセトンやアセトンフリーだからといって安心というわけではなく、アセトン入りの除光液よりも、重ね塗りしたマニキュアや色の濃いマニキュア、ラメを使用したマニキュアなどは総じて落としづらい傾向にあります。 そのため、結果として爪を強く何度もこすってしまい、爪を痛めるという結果になってしまう可能性も多々あり、この点での問題も多々あります。結論としては、ノンアセトンやアセトンフリーの除光液も、ご使用には細かな注意が必要となります。 (その他の注意事項) アセトンタイプもノンアセトンタイプも非常に揮発性が高いので、使用される際は換気などを行い、火気のないところで使用してください。除光液のご使用方法
まず、除光液をなじませたコットンを爪の上に置きます。次に、除光液がなじむように上から指でクイクイと軽くおさえてなじませるように動かします。 最後に、爪の根元から爪の先に向かって、コットンを優しくおさえながらすっと引いてマニキュアを落とすのがコツです。ゴシゴシとせず、軽くさーと除去するのがおすすめです。 マニキュアを落とす際、ティッシュペーパーを使う方も多いのですが、ティッシュペーパーはマニキュアオフには向いていません。除光液をティッシュペーパーが吸収しすぎて、肝心のマニキュアにアプローチする除光液が少量になってしまうからです。結果的に爪をゴシゴシこすることになってしまうので、爪の表面を傷つけてしまいます。※使い方動画もご用意していますので、ぜひ参考にご覧ください。 ラメのマニキュアやフットのマニキュアなど、落ちにくい場合は、爪の大きさ位にカットしたコットンに除光液をたっぷり染み込ませ、爪の上において30秒ほど置いて、さらに除光液を染み込ませたコットンで爪に置いたコットンに上から重ねるように押さえ、爪先に向かってすっと引くと、綺麗に取れやすくなります。