優れた作り手の多いシャサーニュでもトップクラス[R5.02]
シャサーニュ・モンラッシェで19世紀から続く家族経営のドメーヌを営むドメーヌ・ベルナール・モロー・エ・フィス。優れた作 り手がひしめくシャサーニュでも進境著しいトップクラスの生産者の1つです。ドメーヌの歴史は、初代オーギュスト・モローが 最初のセラーを建てた1809年に遡ります。ドメーヌが管理する14haの畑(9haは自社畑、5haは借地)は、13のアペラシオンに跨りま す。3代目当主のベルナールがドメーヌの経営を受け継いだのは60年代初頭のことで、就任時わずか14歳の若さにして1970年代に は高い評価を確立し、トップ生産者としての礎を築きました。2000年からは4代目のアレクサンドルとブノワ・モロー兄弟がドメ ーヌの運営を引き継いでいます。アレクサンドルはブドウ栽培、ブノワは主に醸造を担当し、その評価は上昇の一途を辿っていま す。 モローの作る白ワインは、キレが良く、美しいミネラル感が豊かに感じられるのが特徴で、特に村名のシャサーニュ・モンラッシ ェは極めてコストパフォーマンスに優れた逸品です。赤ワインも極めて上質で、他の生産者が造るシャサーニュ・モンラッシェ特 有の青っぽさや野暮ったさとは全くの無縁。穏やかな抽出でフィネスが際立つ上品でエレガントな味わいに仕上げています。
辛口/白
品種:シャルドネ100% Alc:13%前後 畑面積:0.65ha 相性料理:伊勢海老、オマール、フォワグラの蒸し焼きなど 提供温度: 12~14℃★パーカーポイント92-94点: 洋ナシ、爽やかな青リンゴ、ライムの皮、焼きたてのパン、濡れた石の香り があり、期待が膨らむ。ミディアム~フルボディで、サテンのように滑らかな質感、エレガントさ、肉付き の良さに加えて、緻密な質感、生き生きとした酸が口中に広がり、塩気を帯びた長い余韻へと続く 。≪2022/1/21掲載≫