商品名の通りラインナップの中で洗練度においてナンバーワン(No1)を表現したワインです。 品質を上げる為、コート・ド・ニュイの村名ものをあえて格下げして80%使用しています。格下げをしたものをブルゴーニュ・コート・ドールとして販売に至っています。 素晴らしいキュヴェでも、テロワールが強すぎるものは使っていません。 100%樽熟成でノンフィルター。ヌメロアンの醸造哲学は「非常に洗練されていること」、「早く飲み頃をむかえること」ですが、ここまでのレベルになると10年熟成させても美味しく飲むことができると思います。ドミニク・ローランのイメージ通りのワインがこのヌメロアンです。 『ドミニク・ローラン』看板商品のヌメロ・アンは“De Luxe”のネックタグ付き!テロワールが強過ぎないキュヴェを選び、ドミニク・ローラン色を前面に打ち出したスペシャル・キュベ。作柄の良かった年には“De Luxe”のネックタグが付けられます。 『ブルゴーニュ コート・ドール』は2017年に認められた新しい呼称です。簡単に言えば村名と地方名の中間に位置する新しいアペラシオンです。今まで村名クラスと地方名クラスのワインには味わいも価格もかなりの差がありましたが、このアペラシオンができたことによってその溝を埋める位置付けの呼称ができたことになります。今までのブルゴーニュ ルージュやブルゴーニュブランはシャブリ、コート・シャロナーズ、マコネのブドウを使用することができましたが、今回の新呼称はコート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌのみのブドウのブレンドから作られます。地方名クラスで言えば、最も質の高いAOCと言えます。1970年代後半からワイン業に携っており、本格的にネゴシアン業をスタートしたのが1989年です。ブルゴーニュの著名な生産者らに師事し伝統的なワイン造りを学びました。 最高の原料から最高の洋菓子が生まれるように、最高のぶどうが最高のワインに生まれ変わるために、人が手助けできることへの努力は惜しみません。 そして、たゆまぬ努力と流行に左右されない一貫した姿勢から高品質のワインが生み出されています。 栽培は有機農法が中心。毎年少しずつ買い足される畑の選定基準は樹齢が古いことで、樹齢80年程の古樹が中心となります。ぶどうは木樽の開放発酵槽に全房のままブドウを入れ、息子のジャンが足で踏んで搾汁を行い、そのまま全房発酵された後、熟成樽に移します。 醸造所の風通しを良くすることで、アルコール発酵中に熱がこもらないようにして自然な温度管理をしています。瓶詰めまでSO2は添加せず補糖・補酸は一切行いません。 ブルゴーニュの銘醸家アンリ・ジャイエの姪が経営するエジュラン・ジャイエから有機栽培のぶどう畑を譲り受け、自社で醸造を開始。有機農法で肥料なしの畑は、生産を安定させ当初よりずっと進化しています。現在、約12haを所有しています。 ワインメーカー ドミニク・ローラン 1.ヴィエイユ・ヴィーヌの使用 樹齢50年以上の古木にこだわっています。古木からのブドウを使用することによって果実の成分や風味が凝縮され、非常にポテンシャルの高いブドウとなります。 また、ブドウは全て手摘みによる収穫です。 2.澱との接触 澱との接触を非常に重要視しています。澱は強い酸があります。この澱に触れさせることによって、ワインに良くない菌から守ってくれる働きがある一方で、一定のストレスも与えています。 ドミニク氏は瓶詰めさせる直前まで澱に触れさせているので、瓶詰めの際にこの両方の面から解放されます。瓶詰めした直後のワインは非常に繊細な状態なので一定の瓶熟期間を経たほうが良くなります。 また、比喩的な表現ではありますがドミニク氏に言わせるとワインが澱を「食べる(取り込む)」ということもあるそうです。 ドミニク氏自身もうまく説明できないと言っていますが、アルコール発酵の後、樽熟成前の段階の澱の量と、 瓶詰め前の澱の量は明らかに減っています。したがって樽熟成途中にワインが澱を「食べて」いるということです。 3.自社の工房で造る最高級熟成樽「マジックカスク」の使用 オーク材の中でも最高級のトロンセの森のオーク材を使用しています。 しかも高級家具に使うような樹齢の高い樹を使用することによって素晴らしい熟成をすることができます。 今は新樽200%には全くこだわらず、キュヴェのポテンシャルに応じて2年目は古樽に移し変えるなど柔軟に対応しています。 4.全房発酵 多くのワインを全房発酵(ぶどうを房ごと仕込む伝統的な発酵方法)で造っています。全房発酵することによって骨格のあるワインに仕上がります。古木のぶどうだからこそ良さを発揮する醸造法です。 5.最小限の酸化防止剤、ノンフィルター、コラージュ無し ドミニク氏はワイン造りに関して 「ブルゴーニュの土、ぶどうは“テクニック”や“職人”を必要としていない。(ワインに生まれ変わるために)手を貸してくれる“人”を必要としているのだ」という哲学を持っています。 その考え方に基づき、なるべく人為的介入をせずにワインを作っています。