初の限定品として誕生。 大麦と麦芽を原料に、日置蒸溜蔵にて独自の製法で製造、嘉之助蒸溜所熟成庫にて貯蔵した、ジャパニーズスタイル ポットスチルウイスキーです。アメリカンホワイトオークの新樽やバーボン樽、さらに焼酎リチャー樽に貯蔵した原酒をバッティング。 クレームブリュレやフレッシュオークのアロマと、バニラとカラメルソースなどの甘さとほろ苦さの調和を、お楽しみください。 麦芽:大麦、モルト 酵母:ディスティラリー酵母 ポットスチル(ステンレス製蒸留器):6,000L×2 基(いずれも初留・再留兼用) 貯蔵樽:焼酎リチャー樽・バーボン樽、アメリカンホワイトオーク新樽
■テイスティング ノート COLOUR(色):琥珀色 NOSE(香り):クレームブリュレ、フレッシュオーク、杏、青梅 TASTE(含み):バニラ、カラメルソース、焦がしたオーク、カカオ、抹茶 FINISH(余韻):オイリーでコクのある穏やかなビタースイート嘉之助蒸留所 - KANOSUKE DISTILLERY - -嘉之助蒸溜所- 蒸溜所の大きな特徴は3基のポットスチル(蒸溜器)を備えること。世界的にみても、クラフト・ディスティラリー(小規模蒸溜所)では2基が一般的です。ウイスキーは通常2度の蒸溜溜を行いますが、2回目の蒸溜(再溜)の際に、ネックの形状や上部のラインアームの角度の異なるポットスチルを使用することで原酒の香りや味わいをより豊かに変化させることができるのです。 この土地の豊かな特性や歴史、そして蔵人たちの革新的な発想をさらにウイスキーづくりへと引き継ぐため、2代目の名を由来とし、嘉之助蒸溜所は誕生しました。 エリアについて 二つの大きな半島からなる鹿児島県。嘉之助蒸溜所があるのはその左側、薩摩半島の西海岸です。目の前に東シナ海を望み、背後には矢筈岳(やはずだけ)、諸正岳(もろまさだけ)といった300m程度の小高い丘を擁する風光明媚な一帯は、東市来温泉、吹上温泉など古来からの温泉地があることも示すように、美しく清冽な水資源に恵まれたエリアです。蒸溜所のたつ吹上浜(ふきあげはま)は、遠州大砂丘(静岡県)、鳥取砂丘(鳥取県)と並んで“日本三大砂丘”の一つに数えられ、いちき串木野市・日置市・南さつま市をまたがる砂浜の長さは南北約47kmにも及びます。穏やかな表情を見せることの多いこの海は、特に大陸からの北西風が吹きつける冬の日などには、表情が一変します。 “吹上浜”の名は、砂が季節風で吹き上げられることに由来するとか。海面から強い風が巻き上がり、蒸溜所一帯も海からの細かな飛沫で真白な霧に包まれるのです。夏は暑く、冬には0℃近辺まで冷え込んで雪が舞うことも珍しくない、寒暖差のある土地柄。そして海からの風。高い技術で蒸溜を行う嘉之助蒸溜所のウイスキーは、この土地の特徴的な風土のなか、厳密に温度管理された貯蔵庫で旅立ちの時を待ちます。