Picus Rosso Piceno Superiore Simone Capecciシモーネ カペッチ (詳細はこちら)チェリーやプラムのリッチな香りの中には、シナモンやリコリスなどの甘いスパイスのニュアンスも。赤や黒の果実に溢れ、タンニン・酸のバランスが良い。マルケらしい力強さを備えたワインで、過去にスローフード協会からベスト・デイリーワインとして表彰されるなど、専門誌からの評価も毎年高い。名前の由来はピチェーノ地方の文明のシンボルでもあるキツツキ。750mlモンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼイタリア・マルケロッソ ピチェーノ スペリオーレDOC赤他モールと在庫を共有しているため、在庫更新のタイミングにより、在庫切れの場合やむをえずキャンセルさせていただく場合もございますのでご了承ください。株式会社フィラディスピクス ロッソ ピチェーノ スペリオーレ シモーネ カペッチPicus Rosso Piceno Superiore Simone Capecci生産者情報シモーネ カペッチ Simone Capecciマルケで屈指の高品質なワインを生産シモーネ カペッチ(サン サヴィーノ)は、マルケ州の最も南に位置するアスコリピチェーノ県、D.O.C.Rosso Piceno Superioreのエリアにある。標高250-300m、南東向きの急斜面に畑は位置し、沿岸からは8km程度で遠くアドリア海が臨める。カペッチ家が代々所有してきたが、現在のオーナーである4代目のシモーネが意欲的にワイン造りに取り組み、土着品種を有効に活用しながら徐々に品質の向上に努め、『ガンベロ・ロッソ』ではトレビッキエリをコンスタントに獲得し続けており、モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼ、ペコリーノなどの品種からマルケでも屈指の高品質なワインを生産するようになった。オッフィーダDOCGを牽引するペコリーノ種のトップ生産者ペコリーノを主体とした白の品質向上に注目が集まるマルケ州。2011ヴィンテージで、この品種を用いたオッフィーダのアペラシオンがD.O.C.G.に昇格しました。カペッチ家が運営するサン・サヴィーノはガンベロ・ロッソでこの躍進の「けん引役」と称されるペコリーノのトップ生産者ですが、この造り手がいなければ、いまだにペコリーノはD.O.C.G.たりえなかった可能性についてはあまり知られていません。地元生産者さえ殆ど知らない存在で絶滅が危惧されたペコリーノ種ペコリーノは、8月末〜9月中旬に収穫される早熟の品種で、熟すのが早くても、糖・酸ともにしっかりのったブドウが得られます。羊がこのブドウを食べるのを見たローマ人がワインを造りはじめた、ともいわれている歴史あるブドウですが、近代に入り10月初旬に一斉にブドウを収穫するスタイルが取られるようになると、早熟で皮が薄いペコリーノは腐りやすい駄目なブドウとして扱われ、植え替えられるようになりました。更に、自然と収量が低くなる性質から、1980年代のワインブーム時にはより多産の品種に改植されてしまった経緯をもっています。19世紀末のフィロキセラのせいで、元々のブドウの数が少なかったことも影響したと推測されていますが、1990年代頃にはペコリーノは原産地のマルケの生産者さえほとんど知らない存在になってしまいました。ぺコリーノ復活の旗頭となったドメニコ カペッチ氏ペコリーノが姿を消した当時のサン・サヴィーノ当主ドメニコ・カペッチもこのブドウについての知識はなかった。しかし、ドメニコはある日、内陸の村アルクアータの標高700mを超える山の上のワイナリー跡地に、樹齢100年の土着ブドウの古樹が現存しているという噂を耳にし、興味をかきたてられた。「この土着ブドウのポテンシャルがどれほどのものか知りたい」。彼は、一個人の趣味ではなく、マルケに受け継がれたペコリーノのポテンシャルを公明正大に証明しようと決め、この古樹からマサルセレクションで約80km離れた自分の畑に接ぎ木した。1990年にマルケ州政府の支援を受けた彼は、トレビアーノやシャルドネ、リースリングなど、国内外の主要な白品種との比較実験を開始。栽培はサン・サヴィーノが、醸造・分析はマルケ州が担当した。マルケのペコリーノとして初めて『ガンベロ ロッソ』最高賞を獲得州政府の後ろ盾のおかげでつぶさにブドウを観察し、成分分析を行い、詳細なデータを得ることができた。3年に渡る実験の結果、ペコリーノには優れた白を生み出すポテンシャルがあることが判明。ドメニコは本格的に『失われたブドウ』ペコリーノのワイン造りに取り組んだ。この品種について十分な知識を持つ者がいない中、先駆者として相当の苦労があったことは想像に難くない。しかし、その情熱は息子であり現当主のシモーネに受け継がれ、彼がペコリーノから生み出したチプレアは、『ガンベロ ロッソ』2010でマルケのペコリーノ初のトレビッキエリに輝きました。マルケの白品種として、名実ともにこのブドウの復活が認められた瞬間となりました。