原産国:インド 原材料:唐辛子 形態:袋入り 賞味期限:300日 保存方法:直射日光・高温多湿を避け、冷暗所にて密閉保存下さい。 開封後はどうぞお早めにご使用下さい。 舌が焼けるようなチリ(唐辛子)は歴史の古いスパイスで、その栽培は1万年前に遡る。 原産地はラテンアメリカで、ナス科トウガラシ属。 品質や変種を細かく分類することは不可能に近いが(メキシコだけでも100種以上あるといわれる)、 唐辛子の品種には共通の性質がある。概して熱帯、亜熱帯に生育し、草丈は20cm〜1.8mになる。 スパイスとして使う果実は、どの品種も滑らかでつやのある引き締まった皮をもち、内部空洞に無数の種子を保護している。 共通の特徴はこれだけで、形、大きさ、色、辛味の強さは品種によってさまざまである。 大きさは5mmから30cmまで、形は丸いもの、角ばったもの、偏平なもの、 長いもの、細いもの、先細りのもの、尻尾のついたもの、肩のばったものなどがある。 色も多種あり、鮮やかな緑の未燕巣が、種類によって赤、黄、薄紫、茶、黒、クリーム色へと熟していく。 イギリスの市場や青果店に多いのは、7.5〜10cmの赤や縁の先細りのものである。 辛味も、比較的穏やかなものから焼けるように辛いものまで数段階に分けられる。 ごく普通には(もちろん例外はある)、小型で細く色が濃いものほど辛味がきつい。 生の未熟の唐辛子の方が然した唐辛子より一般に辛くない。 また然したものでは生の方が乾燥したものより辛くない。 唐辛子はラテンアメリカ、インドネシア、東南アジア、中国、日本、インド、中東、アフリカ全域で 欠くことのできない重要な食材である。 生から乾燥品までどれも簡単に入手でき、生で未熟のもの、然したホールタイプ、 乾燥品のホールタイプ、粉末、チリ・パウダーなど選択の幅は広い。 粉末の中で最もよく知られているのがカイエンヌ・ペッパーとパプリカで、 この2つは唐辛子の中でも特別の位置にある。 これらと違ってチリ・ペッパーというのは特に決まった配合のない何種類かの粉末唐辛子を混ぜたものである。 またチリ・パウダーというのは、多くは乾燥品の唐辛子を挽いて、 塩、ニンニク、クミン、オレガノ、乾燥ハーブ類を混合したものである。 ホールの唐辛子を漬け込んだチリ・ソースも多種あり、タバスコがその例である。 唐辛子に不慣れな人は、唐辛子を試食したり調理したりする際には、用心の上にも用心をして頂きたい。 調理中は手袋をはめ、辛いタイプの唐辛子にさわった手で口や目をさわったりはしないこと。 唐辛子の種子は果肉以上に刺激があるので、手に水泡など作らないよう取り除いた方がよい。 熱帯の多くの地方では、ヨーロッパのコショウと同じくらい頻繁に使う。 使用量は多く、使用範囲も広く、産地では辛味料理のほとんどに使い、唐辛子を用いた料理が毎日1〜2品は登場する。 唐辛子はミックス・スパイスの材料として欠くことができないだけでなく、 かけるソースとつけるソースのどちらにも基本材料として登場する。例えば中国の海鮮醤(ホイシン・ソース)、チュニジア のハリッサ、カリビアのホット・ペッパー・ソース、ラテンアメリカのサルサ・クルーダなど。ピクルスやチャツネ、 インドネシアのサンバルのような強烈な辛さの料理にも使う。 肉や魚などの主菜の風味づけに、単独でもほかのスパイスと混ぜ合わせても用いる。 チリ・コン・カーンは唐辛子料理の中では世界で最もよく知られている好例といえるだろう。 ラテンアメリカの多くの肉や卵料理は唐辛子で味つけし、魚介料理にも使うことがある。 またカリビア料理(トリニダッドのペッパー・ポート・シチューやジャマイカのペッパー・ポート・スープや アメリカ南部のクレオール冰料理にも重要な役割を果している。 さらにアフリカや中東の多くの地方であらゆるタイプの辛味料理に登場し、 インドでは肉料理用のショウガやニンニクのペーストに加える。 唐辛子を料理に入れる習慣はインドネシアやその他の東南アジアにも見られ、香辛料を多く使うことで知られる四川料理では炒めもの、辛味ソース、漬物に効果を発揮している。