濃密な果実味と複雑味が一体となって広がる
ダークチェリーやブラックベリーの熟した香りが際立ち、コーヒーや土、ローストしたハーブのニュアンスが感じられます。口に含むと、酸味としなやかなタンニンがプラムのヒントを伴ってワインに骨格を与えている印象。芳醇な果実味による凝縮感と洗練された味わいが心地良く、飲み応えのある仕上がりです。余韻にかけては、オークからのニュアンスと赤・黒系果実の風味がほどよく溶け込んだ、長い風味をお愉しみいただけます。コロンビア・ヴァレーで栽培されるカベルネ・ソーヴィニヨンを主体に造られた1本。広大なコロンビア・ヴァレーの中でも、砂質ローム土壌のホース・ヘブン・ヒルズAVAや、玄武岩を多く含む土壌のロイヤル・スロープAVAなどで育つ様々なクローンのブドウが用いられてます。日中の温暖な気候がブドウの成熟を促し、夜間の涼しさが果実の自然な酸を保持することで、素晴らしい品質のブドウが育つことが特徴です。収穫後はステンレスタンクにて発酵を行い、フレンチオークに移し替えて約18ヵ月間熟成。こうして造られるのは、濃密な果実味と複雑味が一体となって広がる、力強く洗練された味わいとなります。果実の凝縮感に加え、高い酸としなやかなタンニンが溶け込み、コーヒーやドライハーブなどのニュアンスが複雑な個性を与えています。アルコール度数14.6%。
■マシューズについてマシューズは、そのワシントン州の中で1992年に「Farm to table(農場から食卓へ)」をコンセプトに掲げ、ワシントン州の豊かな自然を表現したワインを造ることを目的に設立されたワイナリーです。2001年には、イギリスの著名なワイン評論家であるジャンシス・ロビンソン氏から「ミネラル感を伴う良質な赤ワイン、ぜひ覚えておきたい生産者のひとり。」と称賛され、それ以降もワイン評価紙で90点以上を獲得し続けるなど、急成長を遂げるワシントン州の中でもパイオニアとしての地位を確立しました。そんなマシューズに2021年7月、ワシントン州のカルト・ワイナリーとして知られるクィルシーダ・クリークでチーフワインメーカーを務めていたアレックス・スチュワート氏を含め、3人の精鋭ワインメーカーが移籍し、今後、どのようなワインが造られるのか、ますます期待される生産者です。原語表記:Matthews Cabernet Sauvignon Columbia Valley