ヴィンテージ情報 2013年はブドウの成熟が遅めの年でした。長く寒かった冬の後に訪れた春は、涼しく雨の多いものとなりました。その結果、芽吹きが始まったのは4月23日と遅めに。寒いと感じるほど気温の低い5月の影響で開花も3週間遅れの6月25日から。このような天候条件の影響でミルランダージュ(結実不良)が多く発生し、収量が減ると同時に質の良いブドウが収穫できることが予想できました。 一方で7月23日、コート・ド・ボーヌ地区、特にサヴィニー・レ・ボーヌ、ボーヌ、ポマール、ヴォルネー、モンテリーの一部が激しい雷と雹に見舞われ、区画によっては20〜40%減と、生産量に影響が出てしまいましたが被害にあったブドウは乾燥して地面に落ちたので、ブドウの質には影響はありませんでした。幸いなことに残りの7月と8月は良く晴れて、暑く、素晴らしい日照条件に恵まれました。こんなに天気の良い夏は数年ぶりのことで、この美しい夏がブドウを救ったといえるでしょう。7月末はグランクリュとプルミエクリュのほとんどの地区で葉落としの作業を手作業で実施。このおかげでブドウは太陽の光を良く受け、程良い酸味を保ちながら素晴らしく成熟しました。