シャブリの偉大な生産者
フランス ブルゴーニュ シャブリ シャルドネ 1級 白ワイン ギフト プレゼント 辛口ジャン・ポール・エ・ブノワ・ドロワンは、1620年にまで遡る歴史的なドメーヌです。 1866年5月6日には、ナポレオン三世がオーセロワ地区を訪れた際に、当時の当主エドム オーギュスト ドロワンがワインを献上し、帝国の紋章が刻まれた銀のタストヴァンを授けられたというエピソードもあります。およそ400年の歴史の中で少しずつ畑を買い足し、現在ではシャブリの7つのグラン・クリュの内、6つの畑からワインを造る稀有な個人生産者となりました。 ドメーヌは、シャブリの中心地を流れるスラン川を渡ってすぐのところにあり、目の前には、まるでドロワンのためにあるかのようにレ・クロの畑が広がっています。 当主を務めるのは14代目のブノワ・ドロワンです。とてもエネルギッシュで、ボーヌの醸造学校で5年、ディジョン大学で2年、卒業後はドメーヌ・ラロシュとドメーヌ・ヴァンサン・ドーヴィサで研修しました。1999年に新しい醸造所になってから、父のジャン・ポールと一緒に働き始めました。 ジャン・ポールの時代には、樽の香味が強い力強いスタイルでしたが、ブノワの代からは樽の使用比率を減らし、ニューマティックプレス機によるソフトな抽出を行い始め、果実味を活かしたピュアなスタイルになりました。また、以前はフィルターをかけてすぐ瓶詰めしていましたが、現在は2ヶ月休ませてから9月頃にすべてのランクを1回で瓶詰めするようにしました。他の生産者のように酒石をとるために0度以下にするといった余計な刺激を与えることはせず、4~5度で長時間置いてゆっくり取り除きます。 このスタイル変更により、各畑のテロワールが浮かび上がり、1つ1つのクリュの個性が際立つ仕上がりとなりました。多くの評論家がこれらの変化を絶賛しています。6つのグラン・クリュを生産するブノワだからこそ、それぞれの特徴をより正確にとらえることが出来ます。こうして出来上がるシャブリは、若いうちからテロワールの違いが楽しめるとして人気を博しています。 ブノワは、「たくさんのスタイルを造っているから、ひとつを好きになってもらうわけにはいかない」と言いますが、この言葉に彼の考えが全て詰まっています。 「ラヴノー、ドーヴィサ、ドロワン:シャブリを代表する造り手たち」──『ラ ルヴュ デュ ヴァン ド フランス 619』 フランスを代表するワインガイド「ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス(RVF)」の特集記事「シャブリの偉大な生産者」において、フランソワ・ラヴノー、ヴァンサン・ドーヴィサとともに、ジャン・ポール・エ・ブノワ・ドロワンがシャブリの代表的生産者として紹介されました。 記事では、「並外れた表現力、そして素晴らしい均整」と題して、「このドメーヌは、シャブリのトップ集団のひとつである。そのワインは端正で、並外れた表現力を持ち今日、非常に高いレベルにある。スタイルは常に明確で、ワインは綿密で、常にリッチで芳醇だが、それでいてフレッシュな酸を持っている」と絶賛されました。 また、同誌が発行する『ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス』の2014年版から、シャブリ・オーセロワ地区でわずか3軒しか獲得していない、最高評価の3ッ星生産者となりました。あとの2軒はラヴノーとドーヴィサのみで、同誌最新版の2021年版でもこの評価を維持しています。名実ともにドロワンが、シャブリの三大生産者として認められていることを示しています。 さらに、アメリカのワインガイド『ヴィノス』のレビュアーであるニール マーティン(元ワインアドヴォケイトの評論家でパーカーの右腕。ブルゴーニュも担当)は、2018年8月の記事で以下のように述べています。 「シャブリの二大巨匠にドメーヌ・ラヴノーとヴァンサン・ドーヴィサを挙げる人が多いが、私は3番目にドメーヌ・ジャン・ポール&ブノワ・ドロワンを加えたい。ここ5、6年の間に、ブノワ・ドロワンは本当に品質を向上させてきた。毎年開催される「ブルグフェスト」のブラインドテイスティングでは、ドロワンのワインがどれだけの頻度でベスト・オブ ザ フライトに選ばれているかを誇張することは出来ない。何度も何度も、彼のワインは厳しい競争の中で輝きを放っている。今やドロワンはシャブリを代表する生産者の一人であることを受け入れる時が来たのだ」 また、『ヴィノス』のアントニオ ガッローニは、ドロワンのレ クロ 2017VTに98点をつけています。これは同じヴィンテージのドーヴィサのレ プルーズ 100点、レ クロ 98+点に次ぐ評価で、ラヴノーのクロ 97点よりも高く、3者の実力が拮抗している証でもあります。 Chablis Premier Cru Vaillons 畑は、南~南東向きです。所有するプルミエクリュの中で、最もエレガントでパワフルです。力強くなりすぎないので、食事に合わせやすいワイン。最もレストランに向く一本と言えます。20%樽、80%はステンレスタンクで発酵、8~10ヶ月熟成させます。酸味がほどよく、ミネラル感がしっかりしています。樽も嫌味がなくバランスがとれています。 「モンマンよりミネラルが強い。自分の好きなスタイルで、樽とミネラルのバランスが素晴らしいと思います」とブノワは話していました。 ブノワ・ドロワンはセシェ、エピノット、ロンシエール、シャンタン、ブニョンに1級畑を持っていますが、すべてをひとまとめにしてヴァイヨンとしています。ワインの力強さは尋常ではなく、その核になっているミネラル風味は、白い石果(桃、杏など)の果実味によって引き立てられています。若いうちから楽しめ、そのシャブリらしさはまぎれもありません。
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